バイトを辞めたいのに店長に辞めさせてもらえない…どうする？断られない伝え方を徹底解説【2025年最新版】

はじめに

店長に「辞めたい」と伝えても断られたり、人手不足を理由に引き止められたり──そんな状況でも、アルバイトやパートは法律上、きちんと辞める権利があります。無理に引き延ばされる前に、冷静に正しい手順で進めることが大切です。

この記事では、店長に断られない伝え方のテンプレートから、法的な根拠、段階別の対応策、シフトやLINE連絡の扱い方までを具体的に解説。最後に、どうしても話が通じない場合の安全な最終手段も紹介します。

「辞めると決めたら退職ナビ」を手掛けるひろは、会社員時代にブラック企業で長時間労働を経験。社会保険給付金サポートを活用して失業保険を適切に受給し、個人事業主として独立。再就職手当を約200万円受給した実体験から、制度と実務を組み合わせた安全な退職・転職動線を設計できます。

おすすめ退職代行サービス15選はこちら>>>

結論：バイトは辞められる。焦点は手順と証拠

• 期間の定めがない雇用（多くのバイトが該当）は、退職の意思表示から原則2週間で退職可。
• 有期契約（〇月末まで等）は満了で理由不要。途中終了はやむを得ない事由の整理が鍵。
• 人手不足、後任不在、就業規則の「1か月前」は会社の都合。あなたの退職権は消えません。

---

まずやること：3点セット（記録・就業条件・健康）

1. 記録
   ・いつ誰に何を伝え、何と返されたかをその場でメモ。
   ・シフト表、勤怠、LINEやチャットのスクリーンショットを保存。
2. 就業条件の確認
   ・雇用契約書/労働条件通知書の「雇用期間」「更新の有無」「就業場所・時間」を確認。
   ・固定残業や罰金条項の有無もチェック。
3. 健康
   ・不眠、動悸、胃痛などが続くなら受診。診断書はやむを得ない事由の裏付け。

無断欠勤の連発、貸与品の私的持ち出し、感情的な長文。いずれも不利。

---

店長へ伝える時のテンプレ

口頭（短文）

一身上の都合で〇月〇日付で退職します。本日を退職予告日とし、2週間後を最終出勤日にしてください。

文章（LINE/メール）

件名：退職のご連絡（最終出勤：〇/〇）
本文：
いつもお世話になっております、〇〇です。
一身上の都合により、本日（〇/〇）を退職予告日とし、〇/〇（2週間後）を最終出勤日とさせてください。
引継ぎはマニュアル更新と貸与品返却で対応します。ご確認をお願いいたします。

よくある引き止めへの切り返し

引き止めの言い分	返し方（短く、事実ベース）
人手不足だから無理	人手の事情は理解しています。退職の意思は変わりません。〇/〇を最終日とし、引継ぎ〇点で協力します。
就業規則は1か月前	規則は承知しています。法律上は2週間で可能なので、〇/〇でお願いします。引継ぎは事前に共有します。
後任が見つかるまで待って	後任の確保は会社の業務です。最終日は〇/〇で進めます。

理由は短く。日付を先に置く。詳細は聞かれた時だけ簡潔に。

---

引き止めが続く・返事が来ない時の段階対応

1. 再通知（リマインド）
   ・前章の文面を再送。最終出勤日を再提示。
2. 宛先を広げる
   ・本社、人事、オーナーの連絡先があればCC。
   ・「記録のためメールで進めたい」と一言添える。
3. 内容証明（最終手段）
   ・退職予告通知書に、氏名、店舗名、予告日、退職日、貸与品返却方法、以後の連絡手段（メール）を記載。
   ・郵送控えと配達証明を保管。
4. 第三者へ相談
   ・総合労働相談コーナー、労働基準監督署。記録一式を持参。

---

有期バイト・試用・学生の注意点

属性別の要点

区分	基本	途中終了の目安	メモ
有期（◯/◯まで）	満了で理由不要	健康悪化、就学の大きな変更、介護、重大な安全問題など	事由は診断書や学校書類で補強
無期（期間の定めなし）	2週間予告で退職可	体調不良なら受診を優先	就業規則の「1か月前」は交渉材料に留まる
試用期間	原則2週間で可	契約条項を要確認	連絡は書面併用
未成年（高校生等）	手順は同じ	保護者同席や署名が円滑	店側との誤解防止に有効

---

引継ぎ1枚シートの型

項目	記載例
担当業務	レジ、閉店作業、品出し、清掃
手順メモ	開店前点検、締め処理、金庫手順
注意点	発注のタイミング、鍵管理、過去のトラブル
連絡先	納品業者、本社窓口
貸与品	制服、名札、IC、ロッカー鍵（返却方法）

退職届（任意提出のシンプル版）
退職届
〇年〇月〇日
店舗名（会社名）
氏名
一身上の都合により、〇年〇月〇日をもって退職いたします。
以上

貸与品は追跡付きで返送。受領の記録を保存。

---

よくある質問（FAQ）

2週間より早く辞めたい

原則は難しい。健康上のやむを得ない事由があれば現実的。診断書を添えて人事へ。

すでに翌月のシフトが出ている

最終出勤日以降のシフトは出られないと明記。代替確保は会社の責任。

損害賠償と言われた

通常の退職で損害賠償が認められる例は極めて稀。やり取りは文章で残す。

有給は使えるのか

付与されているなら退職前の消化を打診。最終出勤日との兼ね合いで調整。

電話が怖い

LINEやメール中心で問題なし。電話は「要点は文面でお願いします」でOK。

退職理由の言い方テンプレ（アルバイト版）

長い言い訳、詳細な個人事情の開示、感情的な応酬。

---

7日アクションプラン

---

どうしても言えない・揉めそう：退職代行という選択肢

概要

高圧的な引き止め、心身不調での会話困難、連絡の盾が必要な局面で有効。退職の意思伝達と窓口一本化を担う。法的交渉（未払い賃金や損害賠償の争い）は弁護士のみ可能。

準備（5点）

1. 雇用形態（有期/無期・試用・在籍店舗）
2. 退職希望日（最短 or 期日指定、有給の方針）
3. 連絡ルール（以降は代行窓口経由）
4. 貸与品リスト（制服/IC/鍵）と返却方法（追跡）
5. 店舗/本社情報（住所、責任者、連絡先）

種類と選び方

種別	交渉権限	向くケース
弁護士系	あり	未払い賃金、損害賠償の示唆など争点がある
労組系	一部あり	強い引き止め、条件是正を伴う
民間定額系	なし	伝達と窓口一本化を最速で進めたい

実務フロー

1. 無料相談→申込
2. 代行が店舗/本社へ退職意思、出社停止、連絡窓口の一本化を通知
3. 最終出勤/有給/返却/書類の確定
4. 貸与品返送（追跡）→書類受領

引継ぎは1枚で最低限。売上/顧客など個人情報の私的保存は厳禁。

---

おすすめ退職代行サービス15選

【体験談】バイトを辞めたいのに店長に辞めさせてもらえない時の3つの実例

例1｜コンビニ夜勤：高圧的な引き止めで進まないケース

夜勤固定で学業との両立が難しく、「バイトを辞めたいのに店長に辞めさせてもらえない」状況に。口頭・LINEで伝えても無反応だったため、記録を整えて本社CCで再通知。それでも動きがなく、民間定額系の退職代行を利用しました。最終出勤は2週間後に確定し、貸与品を追跡返却。給与と有給も精算され、翌月から大学の実習に集中できました。

---

例2｜飲食チェーン：シフト過多と暴言で限界に

終電越え勤務が続き体調を崩しました。診断書を添えて退職を申し出ましたが、店長が感情的に拒否。労組系の退職代行に相談し、窓口を一本化。以後は代行と本社で調整が進み、最終出勤の短縮と未払い残業の是正が実現。回復後は日中シフト中心の別業種に転職し、健康を取り戻しました。

---

例3｜アパレル：介護理由で有期契約を途中終了

繁忙期に家族の介護が急変し、やむを得ず退職を希望。提出書類を揃えたうえで、弁護士系退職代行に依頼しました。内容証明で正式に通知し、交渉の結果、途中終了が認められ損害賠償の話も消滅。貸与品と在庫キーを迅速に返却し、安全に退職できました。

まとめ：店長に断られても、静かに正しく辞められる

• ・退職は可能。無期は2週間予告、有期は満了が基本。途中終了は事由を整える。
• ・店長への伝え方は日付先行、短文、文章化。引き止めには事実で返す。
• ・返事が無ければ再通知→本社CC→内容証明→公的相談へ段階的に。
• ・引継ぎ1枚、貸与品返却、退職届で円満の確度を上げる。
• ・言えない/揉めそうなら退職代行で窓口を一本化。健康と安全を最優先。