はじめに
事務職や総務職は落ち着いた仕事に見えますが、実際は人手不足、ルーティンの増加、突発対応で心身の負担が大きい職種。上司への退職の切り出しも難しく、引き継ぎや人間関係のしがらみで身動きが取れなくなりがちです。退職代行を使えば、会社への連絡をプロに任せて即日で進行可能。安全に離脱し、次の仕事や生活設計に集中できます。
- 退職代行の基本、弁護士型・労働組合型・一般型の違い
- 事務職・総務職に特有の引き継ぎ問題の乗り越え方
- 即日で辞める実行手順と退職届、連絡テンプレ
- おすすめ退職代行サービス28社と選び方のポイント
事務職・総務職が抱える退職の悩みとは?
評価されにくい裏方業務
売上に直結しない業務は成果が見えづらい傾向。感謝は多いのに評価は上がらないというギャップがモチベーションを削ります。
女性比率の高い職場で起きやすい人間関係のストレス
連絡や調整の一言が誤解を生み、社内チャットやメールで感情的なやり取りが発生。小さな齟齬が積み重なり心が擦り減ります。
「辞めたい」と言い出しにくい空気
引き継ぎのプレッシャー、年度末や繁忙期の罪悪感。退職の相談で叱責される不安が口を閉ざします。
引き継ぎ・業務整理のプレッシャー
固定資産台帳、勤怠、給与、社保、請求書、備品、来客・電話応対。いつもの仕事が退職直前だけ「全部やってから辞めて」と重くのしかかります。
- 毎月の残業が45時間を超える月が連続
- 休みの連絡で叱責や嫌味が増加
- 引き継ぎ資料作成を理由に退職自体を拒否
3つ以上該当なら退職準備の合図。

僕の部署、引き継ぎの棚卸しだけで胃がキリキリしちゃうんだ。



わかる。僕も当時は台帳と請求書の山に埋もれてたんだ。退職代行を使えば連絡後の引き継ぎは必要分だけを整えて渡す作戦で十分だよ。
退職代行サービスとは?基本の仕組みと流れ
退職代行の基本的なサービス内容
・退職の意思表示の伝達
・会社との連絡窓口の一本化
・退職日や私物・貸与物の受け渡し調整
・有給休暇の申請意思の伝達
・離職票、源泉徴収票、社会保険関連書類の郵送依頼
事務・総務職は書類が多い職種。どの書類を会社へ返すか、どの書類を手元に残すかを事前に整理。
弁護士による退職代行との違い
・弁護士法人:未払い残業代、損害賠償請求への対応まで射程。費用は高め
・労働組合型:団体交渉を通じて条件調整に強み
・一般事業者:連絡と事務手続の代行に特化。費用は低~中
退職代行タイプ比較
タイプ | 概要 | 料金感 | 交渉の可否 | 事務・総務職との相性 |
---|---|---|---|---|
弁護士法人 | 法的交渉や請求に対応 | 高 | 可 | 未払い、強い引き止めが想定される場合に安心 |
労働組合型 | 団体交渉で調整 | 中 | 可 | 有給消化や退職日の合意を強めに進めたい場合 |
一般事業者 | 連絡・事務代行中心 | 低〜中 | 原則不可 | 早く静かに辞めたい場合に適合 |
未払い賃金、パワハラ、損害賠償の示唆などトラブルの芽があるときは、弁護士法人や労働組合型の検討が無難。
一般的な手続きの流れ(事前相談〜退職完了)
窓口の一本化だけでも心理的負担が大幅に軽減。在宅で完結する進行で安全確保。
事務職・総務職に退職代行がおすすめな理由
対面で言いづらい性格でも問題なし
上司の前で固まってしまうタイプでも、意思表示は代行経由で成立。緊張からの解放。
スムーズに辞められて心身の負担が軽減
電話やチャットの通知が止まり、休養が進む。睡眠と食事のリズムが戻るだけで回復スピードが上がります。
職場の雰囲気に左右されない
「年度末まで待て」「人手不足だから今は無理」といった空気を回避。手順で前進。
退職後のトラブルリスクを抑えられる
書面と記録で粛々と進行。離職票、源泉徴収票、有給、未払いの論点を漏れなく整理。
NG行動
上司との個人LINEに反応、感情的なSNS投稿、オフィスでの直接対峙。



上司から「繁忙期は辞めるな」って言われ続けて、もう3期目なんだ・・・。



繁忙期は毎年来るもんね。だからこそ仕組みで止めるべきなんだ。退職代行に窓口移した瞬間、通知が静かになって、カップ麺じゃなく味噌汁を作る余裕が戻ったよ。笑
厳選 おすすめ退職代行サービス28選


退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート(転職支援・給付金サポートなど)を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営:民間企業+労働組合提携
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴:圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
- 公式サイト
退職代行Jobs
- 運営:民間企業(労働組合と提携)
- 料金:27,000円前後
- 特徴:労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA(オイトマ)
- 運営:労働組合
- 料金:24,000円(追加料金なし)
- 特徴:即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
- 公式サイト
弁護士法人みやび
- 運営:弁護士法人
- 料金:55,000円~
- 特徴:未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100%回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
- 公式サイト
退職代行ニコイチ
- 運営:民間企業
- 料金:27,000円
- 特徴:創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
- 公式サイト
女性の退職代行>
- 運営:労働組合(toNEXTユニオン)
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営:労働組合
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI(トリケシ)
- 運営:労働組合(日本労働産業ユニオン)
- 料金:25,000円
- 特徴:LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営:民間企業
- 料金:正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴:低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry(リトライ)
- 運営:行政書士事務所
- 料金:アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴:交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営:民間企業
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴:低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営:労働組合
- 料金:正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴:新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営:民間企業
- 料金:正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴:女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営:民間企業
- 料金:24,000円
- 特徴:後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営:弁護士
- 料金:33,000円~
- 特徴:有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営:労働組合(あおぞらユニオン)
- 料金:12,000円~(詳細は要問い合わせ)
- 特徴:弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所(司法書士)
- 運営:司法書士・行政書士
- 料金:55,000円
- 特徴:140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
- 公式サイト
退職代行やめたらええねん
- 運営:民間企業(労組提携情報あり)
- 料金:アルバイト9,800円~ / 正社員22,000円~
- 特徴:アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営:労働組合(SARABAユニオン)
- 料金:24,000円
- 特徴:テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営:民間企業(LENIS Entertainment)
- 料金:27,000円
- 特徴:業界初の「後払いプラン(審査なし)」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営:民間企業
- 料金:20,000円(一律)
- 特徴:最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営:東京労働経済組合(労働組合)
- 料金:24,800円
- 特徴:団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
退職代行のメリット・デメリット
メリット
デメリット
事実ベースの情報共有、希望の明文化、記録の保全。デメリットは管理可能。



費用がもったいない気もするけど?



僕は「心の静けさのサブスク1回分」と考えたよ。夜に眠れる価値は大きいしね。しかも失業手当や給付金で生活が繋がることも考慮しよう!
退職までの実行手順テンプレ(事務・総務職向け)
タイミング | 手順 | チェック |
---|---|---|
今日 | 退職代行へ無料相談、現状ヒアリング | 雇用形態、勤続、就業規則、貸与物の洗い出し |
依頼時 | 希望退職日、有給の扱い、私物・貸与物の返却方法を共有 | 連絡窓口を完全に一本化 |
当日 | 退職届を作成・郵送、健康保険証返却の段取り確認 | 記録はスクショとPDFで保存 |
1週 | 離職票・源泉徴収票の郵送指定、退職日確定 | 郵送先住所の誤り防止 |
2〜3週 | 失業手当の準備、社会保険給付金の相談 | 離職理由の整理、日程の把握 |
書類チェックリスト(保存版)
・退職届(コピーを手元に保管)
・雇用契約書、就業規則の該当部分
・給与明細と勤怠記録(残業代や未払いの根拠)
・貸与物一覧(PC、携帯、セキュリティカード、制服)
・健康保険証返却方法、会社備品の返却方法
・離職票、源泉徴収票の送付先と受け取り方法
退職理由テンプレ(人事・上司向け、事実ベース)
・一身上の都合により、退職を希望します。
・健康上の理由により継続勤務が難しく、退職を希望します。
・家庭の事情により、退職を希望します。
詳細な原因の追及や感情的応酬は避け、簡潔な表現で統一。
退職後の手続きと給付金サポート活用
退職後の主な流れ
退職後に受け取れる可能性のあるお金と要点
制度 | 条件の例 | 要点 |
---|---|---|
失業手当 | 雇用保険の被保険者期間が一定以上 | 離職理由の整理と初回認定日の把握 |
傷病手当金 | 健康保険加入で就労困難 | 医師の証明、申請手順の確認 |
再就職手当 | 早期就職が条件 | 求職活動と就職のタイミング管理 |
自治体支援 | 住まい・生活支援など | 自治体窓口で確認、早めの相談 |
・社会保険給付金サポート:必要書類の整え方、医療機関とのやり取りのコツ
・失業手当サポート:離職理由の整理、スケジュール表の作成、初回認定日までの流れを伴走
・生活設計テンプレ:家計の固定費棚卸し、転職活動と休養のバランス設計
退職はゴールではなくスタート。心身の回復とキャリア再設計の時間配分が鍵。
実際の体験談:事務・総務職が退職代行を使った3つのケース
ケース①:総務で引き継ぎ拒否に遭遇、退職代行でスムーズ解決(30代女性)
人手不足で業務が集中していた中、退職の相談を持ちかけると「年度末までは無理」「引き継ぎ資料が完成するまで辞めさせない」と言われてしまいました。出口が見えず苦しい毎日でしたが、思い切って労働組合型の退職代行へ相談。退職日や有給消化の調整をすべて任せ、必要最小限の引き継ぎ目次だけ提出しました。
その日から直属の上司とやり取りをする必要がなくなり、離職票も郵送で受け取ることができました。心身の回復が進み、翌月には新しい転職先も決定。完璧な引き継ぎなど不要で、必要最低限に絞ることが前に進むきっかけになるのだと学びました。
ケース②:事務職で毎日怒鳴られた環境からの離脱(20代女性)
電話対応のちょっとしたミスをきっかけに、毎日のように上司から叱責を受け、昼休みまでも呼び出される日々。心が追い詰められた私は、弁護士法人型の退職代行を利用しました。未払い残業代の整理と証拠の保存を同時進行で進めてもらえたのは大きな安心につながりました。
会社との直接やり取りは一切なくなり、残業代の請求については専門家と落ち着いて検討。夜にぐっすり眠れるようになり、食欲も戻ってきました。勤怠データやメール、社内チャットのスクリーンショットなど、証拠を残しておいたことが本当に命綱になったと感じました。
ケース③:子育てと両立できず悩んだ末の決断(40代主婦)
子育てと仕事の両立がどうしても難しく、保育園からの呼び出しと月末締め業務が重なるたびに限界を感じていました。早退を繰り返すたびに評価が下がる空気もあり、このままでは続けられないと判断。一般型の退職代行を利用し、静かに退職することを決めました。
在宅で退職届を作成し、会社から借りていたものは宅配で返却。有給を計画的に消化し、離職票を受け取った後は求職活動を開始しました。職業訓練の情報も集め始め、再就職に向けて準備を整えることができました。家庭の事情を理由にしても決して問題はなく、まず生活設計を整えることが心の軽さにつながると実感しました。
よくある質問(FAQ)
結論 事務・総務職こそ、退職代行で最短離脱と生活設計を両立
人手不足と引き継ぎの重圧で動けなくなる前に、退職代行で連絡を止め、必要書類を整えて前進。失業手当と社会保険給付金のサポートで生活の見通しを作り、心身の回復と転職準備を並走させる。これが最短で安全な出口。
- 退職代行は事務・総務職と相性が良い。連絡窓口の一本化で即日静穏
- 弁護士、労働組合、一般の違いを理解し、ケースに合うタイプを選択
- 引き継ぎは必要最小限。完璧主義を捨てて前進
- 退職届、離職票、源泉徴収票、貸与物をリスト化して漏れ防止
- 失業手当と社会保険給付金サポートで生活設計を先に確保
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