はじめに
退職代行を使いたいのに、親に連絡されるのが怖くて動けない人が多い現実。実家暮らし、親との関係が近い人ほど不安が強まる傾向。
この記事では、親バレが起きやすい状況と防止策、万が一の対処法をわかりやすく整理。退職代行サービス、労働組合、弁護士の違いも含めて解説します。
運営のひろは会社員時代にブラック企業で心身を消耗。社会保険給付金サポートを活用して失業保険を長期受給し、開業届を出して個人事業主へ転身。失業手当の受給を経て再就職手当として約200万円を得た経験があるため、制度と実務の両面から案内できる立場です。
・親に連絡される可能性の有無と起きやすいケース
・親バレを防ぐ具体策とチェックリスト
・会社から電話やメールが来た時の対応テンプレ
・弁護士型、労働組合型、一般の退職代行の違い
・よくある質問への回答と実例

ひろ、退職代行を使いたいんだけど…親に電話されたら終わりだよ。どうしたらいい?



大丈夫。親バレは準備でほとんど防げる。ルールと段取りを押さえて対策すれば安心だ。



なるほど、段取りなら任せてよ。僕、冷蔵庫の賞味期限チェックだけは得意だからね(笑)。
結論|親バレは例外条件で起きる。準備でほぼ防げる
・通常、会社は本人と連絡が取れる限り、親へ直接連絡しない運用が一般的
・親へ連絡が行きやすい条件は限定的。緊急連絡先の登録や本人不通など、いくつかのトリガーが重なった時に発生しやすい
・退職代行へ親への連絡禁止を明示し、本人の連絡手段を常に有効に保てば、親バレは高確率で防止可能
・弁護士運営や労働組合運営は、窓口の一本化や団体交渉などの枠組みが明確で、不要な連絡を抑えやすい
・未成年や学生アルバイトは、学校や保護者確認が必要な運用がある場合あり
・実家住所を送付先にしたままだと、書類や荷物が届いて親に気づかれる可能性が残る
親に連絡が行きやすいケース5つと対策
ケース | 起きやすい状況 | 会社側の意図 | いますぐできる対策 |
---|---|---|---|
本人に一切つながらない | 電話・LINE・メールをすべて無視 | 安否確認、手続き停滞の回避 | 代行に窓口一本化を依頼し、本人は着信は取らず既読だけ付ける運用 |
緊急連絡先が親のまま | 入社時の登録が未更新 | 緊急時の連絡先として使用 | 退職前に緊急連絡先を自分のサブ回線やメールへ変更 |
実家が書類送付先 | 離職票や源泉徴収票の送付先が実家 | 事務書類の送付 | 送付先を自宅や私書箱へ変更。退職代行経由で会社に指定 |
貸与物の未返却 | 社員証、制服、PCの返却が滞る | 紛失リスクと管理上の都合 | 返却方法を追跡可能便で即手配。返却リストを同封 |
学生・未成年 | 学校や保護者の関与が慣例 | 保護目的の確認 | 退職代行へ条件を共有し、学校や保護者対応のルールを事前共有 |
・親バレの多くは、書類や荷物が実家に届いたことから発覚。送付先の指定が最重要
親バレを防ぐ5つの実務対策
対策1 緊急連絡先と送付先の更新
人事データの緊急連絡先を自分のサブ回線や別メールに変更。離職票や源泉徴収票などの送付先を自宅や私書箱へ指定。
対策2 連絡経路の一本化
会社とのやり取りは退職代行のみで受けることを明示。本人は電話に出ないが、着信履歴やメッセージは保存し、代行へ即共有。
対策3 貸与物の迅速返却と私物の回収
社員証、PC、鍵などは追跡可能便で返却。私物は会社負担の着払い指定が無難。返却・受け取りのリストを作成して同封。
対策4 書面・記録の徹底
退職届、送付状、返却リスト、伝票控え、チャットログ、メールは全保存。後日の誤解や親への説明材料になる。
対策5 弁護士・労働組合運営の活用も検討
非弁行為を避けつつ、団体交渉や法的助言が必要な場面を想定。状況に応じて主体を選ぶことで、余計な連絡が減る。
チェックリスト
項目 | 状態 | 補足 |
---|---|---|
緊急連絡先を本人へ変更 | 未/済 | 入社時の登録を更新 |
書類送付先の指定 | 未/済 | 自宅または私書箱 |
代行へ親連絡NGの伝達 | 未/済 | 窓口一本化を明記 |
貸与物返却の手配 | 未/済 | 追跡番号の共有 |
記録保存のルール | 未/済 | ログと控えの保管 |
・不安で会社の電話に出て口頭で揉める
・返却物を後回しにして催促を招く
・実家住所のまま書類送付を放置
会社から連絡が来た時のパターン別対処フロー
・感情的なやり取りは避け、文面と記録で対応
・貸与物や書類の連絡は必要最低限で応答
会社・退職代行・親に伝えるテンプレ集
会社向け要望テンプレ
退職意思、希望退職日、有給休暇の取り扱い、貸与物返却方法、書類送付先、以後の連絡経路は退職代行のみを明示。
親向け説明テンプレ
体調と将来を守るため、専門窓口に手順を任せている。家庭への連絡は控えてもらうよう伝えている。書類と荷物は自宅で受け取る手配を済ませた。
転職面接向けの一言
事実と学びと再発防止を簡潔に。会社や個人の悪口は避け、中立表現でまとめる。
・テンプレはそのまま貼るより、自分の言葉に一文足すと伝わりやすい
法とルールの基礎知識
基本
・退職は労働者の権利。就業規則の手続きは尊重しつつ、法に反しない範囲で進行
・交渉や法的助言は弁護士の領域。団体交渉は労働組合のみ可能
・一般の退職代行は連絡代行が中心。非弁行為に当たる依頼は避ける
個人情報と連絡先
・緊急連絡先は緊急時のための連絡先。通常の業務連絡に親を使うのは望ましくない運用
・送付先の指定が最優先。住所管理の更新で親バレの多くを予防
・法的主張を一方的にぶつけるより、手順と記録で粛々と進める方が実務上は円滑
おすすめ退職代行サービス25選


退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート(転職支援・給付金サポートなど)を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営:民間企業+労働組合提携
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴:圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
- 公式サイト
退職代行Jobs
- 運営:民間企業(労働組合と提携)
- 料金:27,000円前後
- 特徴:労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA(オイトマ)
- 運営:労働組合
- 料金:24,000円(追加料金なし)
- 特徴:即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
- 公式サイト
弁護士法人みやび
- 運営:弁護士法人
- 料金:55,000円~
- 特徴:未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100%回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
- 公式サイト
退職代行ニコイチ
- 運営:民間企業
- 料金:27,000円
- 特徴:創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
- 公式サイト
女性の退職代行>
- 運営:労働組合(toNEXTユニオン)
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営:労働組合
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI(トリケシ)
- 運営:労働組合(日本労働産業ユニオン)
- 料金:25,000円
- 特徴:LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営:民間企業
- 料金:正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴:低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry(リトライ)
- 運営:行政書士事務所
- 料金:アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴:交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営:民間企業
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴:低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営:労働組合
- 料金:正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴:新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営:民間企業
- 料金:正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴:女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営:民間企業
- 料金:24,000円
- 特徴:後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営:弁護士
- 料金:33,000円~
- 特徴:有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営:労働組合(あおぞらユニオン)
- 料金:12,000円~(詳細は要問い合わせ)
- 特徴:弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所(司法書士)
- 運営:司法書士・行政書士
- 料金:55,000円
- 特徴:140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
- 公式サイト
退職代行やめたらええねん
- 運営:民間企業(労組提携情報あり)
- 料金:アルバイト9,800円~ / 正社員22,000円~
- 特徴:アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営:労働組合(SARABAユニオン)
- 料金:24,000円
- 特徴:テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営:民間企業(LENIS Entertainment)
- 料金:27,000円
- 特徴:業界初の「後払いプラン(審査なし)」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営:民間企業
- 料金:20,000円(一律)
- 特徴:最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営:東京労働経済組合(労働組合)
- 料金:24,800円
- 特徴:団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
よくある質問(FAQ)
- 親に連絡されるのは違法ですか
-
直ちに違法と決まるわけではないが、本人と連絡が取れるのに家庭へ連絡するのは適切でない運用。窓口一本化の依頼と送付先の指定で予防可能。
- 実家暮らしで書類が届くのが不安
-
送付先を自宅の中でも家族が触れない場所へ指定。受取時間帯の指定や郵便局留めの活用も有効。
- 会社からしつこく電話が来る
-
退職代行へ連絡を集約。本人は出ない。記録を残し、連絡経路の一本化を再通知してもらう。
- 親が会社へ勝手に電話してしまいそう
-
親向けテンプレをあらかじめ共有。家庭の不安を先回りして説明し、窓口の一本化を理解してもらう。
- 弁護士と労働組合と一般、どれを選べばよいか
-
未払い賃金や損害賠償など法的論点が濃いなら弁護士。交渉力とコスパのバランスなら労働組合。スピード重視なら一般。状況に応じて選択。
【体験談】退職代行使用で親バレを避けた三つの実例
実例1|コールセンター契約社員・23歳・実家暮らし
夜勤明けに体調を崩し退職を決意。しかし緊急連絡先が母親のままだったため、「親に知られたらどうしよう」という不安が大きくありました。まずは人事情報を自分のサブ回線へ変更し、送付先も自室宛に指定。受け取り時間帯も夜に固定しました。退職代行には親への直接連絡禁止を明確に依頼。貸与物は追跡可能便で即日返却しました。結果、会社からの電話はすべて代行窓口へ一本化され、家庭への連絡はゼロ。母にはテンプレートを見せて経緯を説明し、納得を得られました。
実例2|小売販売・アルバイト・学生・20歳
学校の試験とシフトが重なり、心理的に限界を迎えていました。学生アルバイトという立場から、学校や保護者に会社が確認する可能性を想定。そこで退職代行と事前打ち合わせを行い、学校経由の証明書で在籍と事情を整理しました。送付先を学生寮の個別ロッカーに変更し、荷物は営業所止めで受け取り。保護者へは先に自分から経緯を伝えたことで、会社から直接電話がいくことはありませんでした。リスクを事前に潰したことで、親バレせず退職できました。
実例3|IT営業・正社員・31歳・ワンルーム暮らし
上司からの連絡を即日で止めたくなり退職代行を利用。実家には住んでいなかったため親バレのリスクは低めでしたが、念のため送付先から実家住所を外し、私書箱で書類を受け取るようにしました。貸与ノートPCは翌朝に宅配便センターから返送し、返却リストも同封。会社からの問い合わせはすべて代行に任せ、退職完了の報告は文面で受領。記録はクラウドに保存しました。落ち着いたタイミングで親に自分の言葉で説明でき、余計な心配をかけずに済みました。
まとめ|親バレは準備でほぼ防げる。窓口一本化と送付先の指定が核心
結論
親に連絡されるリスクはゼロではないが、緊急連絡先と送付先の更新、窓口一本化、返却と記録の徹底で大きく下げられる。弁護士や労働組合の枠組みを活用すれば、不要な連絡はさらに減少。
・親バレの主因は本人不通と送付先管理の甘さ
・緊急連絡先と書類送付先を退職前に更新
・会社との連絡は退職代行へ一本化。本人は電話に出ない
・貸与物は追跡可能で即返却。私物は会社負担の着払いが無難
・弁護士や労働組合運営の活用で交渉や連絡整理がしやすい
・記録の徹底が安心につながる。文面と控えの保存を習慣化
・親への連絡禁止を代行に明示
・郵送物の送付先指定を最優先で完了
・テンプレを家族と共有して不安を先回りで解消



段取りしたら、親バレの不安がだいぶ小さくなったよ。



いい感じだ。準備は最高の防御だからな。送付先と窓口を押さえておけば大丈夫だ。



よし、今日は緊急連絡先を更新して、明日は返却リストを作る。僕、やればできるウサギだ。



その調子で睡眠も更新だ。まずは休養、そして一歩ずつ進んでいこう。
コメント