はじめに
日本で働く技能実習生や特定技能の労働者は、長時間労働や暴言、未払い、監理団体の圧力などで退職を切り出しにくい環境になりやすい。日本語での説明に自信が持てない不安、退職後の在留資格の心配、寮や貸与物の返却など論点が多く、行動が止まりやすい。そこで退職代行を使い、合法かつ安全に会社を辞める手順を一つずつ整える。
・技能実習生が退職代行を使う理由と適したタイプ
・在留資格やビザに関する基本的な考え方と注意点
・申込み当日から退職後までの流れと準備チェックリスト
・外国人対応の代行を選ぶ比較ポイント
・体験談とよくある質問への具体的な回答
僕(ひろ)は会社員時代にブラックな働き方で限界を感じて退職を決意。社会保険給付金サポートを活用し、失業保険を通常より長く受給。失業手当を受けながら開業届を出して個人事業主となり、再就職手当として約200万円を受給した経験がある。制度を踏まえ、退職から生活再建までを実務目線で案内できる立場。

ひろ、僕の日本語じゃ退職の説明に自信ないんだ。間違って伝わったら怖いよ…。



心配いらないよ、おもち。通訳付きや多言語対応の退職代行もあるんだ。LINEで相談して、当日の連絡停止や書面の翻訳まで全部サポートしてくれる。在留資格の注意点も一緒に確認すれば安心だよ。



それなら僕でも大丈夫そうだ…。ちょっと勇気出てきた。
技能実習生が退職代行を使う理由
主な理由
・日本語の壁で退職意思や事実関係を正確に伝えにくい
・監理団体や会社が強く引き止め、退職を拒否する場合がある
・賃金未払い、暴言、長時間労働、ハラスメントの発生
・逃げたらビザが取り消されるなどの脅しで萎縮しやすい
・寮や貸与物の返却、書類の受け取り、私物回収の段取りが複雑
・代行の窓口へ連絡を一本化すると、感情的な電話やLINEの連打が止まりやすい
・未払いや罰金の示唆があるときは弁護士運営の選択が安全
おすすめ退職代行会社25選


退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート(転職支援・給付金サポートなど)を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営:民間企業+労働組合提携
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴:圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
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退職代行Jobs
- 運営:民間企業(労働組合と提携)
- 料金:27,000円前後
- 特徴:労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA(オイトマ)
- 運営:労働組合
- 料金:24,000円(追加料金なし)
- 特徴:即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
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弁護士法人みやび
- 運営:弁護士法人
- 料金:55,000円~
- 特徴:未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100%回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
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退職代行ニコイチ
- 運営:民間企業
- 料金:27,000円
- 特徴:創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
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女性の退職代行>
- 運営:労働組合(toNEXTユニオン)
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営:労働組合
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI(トリケシ)
- 運営:労働組合(日本労働産業ユニオン)
- 料金:25,000円
- 特徴:LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営:民間企業
- 料金:正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴:低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry(リトライ)
- 運営:行政書士事務所
- 料金:アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴:交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営:民間企業
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴:低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営:労働組合
- 料金:正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴:新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営:民間企業
- 料金:正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴:女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営:民間企業
- 料金:24,000円
- 特徴:後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営:弁護士
- 料金:33,000円~
- 特徴:有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営:労働組合(あおぞらユニオン)
- 料金:12,000円~(詳細は要問い合わせ)
- 特徴:弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所(司法書士)
- 運営:司法書士・行政書士
- 料金:55,000円
- 特徴:140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
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退職代行やめたらええねん
- 運営:民間企業(労組提携情報あり)
- 料金:アルバイト9,800円~ / 正社員22,000円~
- 特徴:アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営:労働組合(SARABAユニオン)
- 料金:24,000円
- 特徴:テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営:民間企業(LENIS Entertainment)
- 料金:27,000円
- 特徴:業界初の「後払いプラン(審査なし)」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営:民間企業
- 料金:20,000円(一律)
- 特徴:最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営:東京労働経済組合(労働組合)
- 料金:24,800円
- 特徴:団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
退職後のビザ・在留資格はどうなる?
在留資格への基本理解
・技能実習は所属先での実習が前提。一定期間の就労がないと在留資格の取り消し可能性が高まる
・特定技能など別の在留資格へ切り替え可能なケースがある
・退職の意思を正規の手続きで通知し、転職や帰国の計画を文書で整理
・退職代行と同時に在留資格の専門家(行政書士・弁護士)へ相談
・退職日から逆算して、在留期限、転職活動、書類収集のスケジュールを設計
・印鑑や署名が必要な書類は本人確認が必要。偽装や虚偽申請は厳禁
技能実習制度の問題と退職のリスク
実務上の課題
・長時間労働や高圧的な指示で心身の不調が生じやすい
・寮費や光熱費の控除が不透明になりやすい
・監理団体と企業の間で責任の所在が曖昧になることがある
起こりやすいリスクと対処
リスク | 初動対応 | 推奨タイプ |
---|---|---|
パスポートや在留カードの取り上げ | 返却要求を文書で通告、受領記録を保存 | 弁護士運営 |
逃亡扱いの懸念 | 正規の退職手続きと会社宛通知を代行で実施 | 労組/弁護士 |
罰金や弁償の示唆 | 根拠資料の提示を要求、感情論を避ける | 弁護士運営 |
寮退去の清算 | 鍵返却と原状回復費の明細を文書合意 | 実績社 |
・黙って欠勤を続けるだけの対応
・感情的な電話やSNS投稿
・貸与物の未返却や返却記録なしの返送
退職代行サービスを利用する際の流れと注意点
全体の流れ
- 多言語相談を開始(LINE/電話/メール)
- 事実関係と希望条件を整理(退職日、初回連絡先、寮退去、貸与物)
- 代行が会社・監理団体へ通知、以降の連絡を一本化
- 鍵やカード、端末の返却。受領記録を保存
- 書類を受領(離職票、源泉徴収票など)
- 在留資格の変更や転職の準備を並走
・弁護士以外は法的交渉ができないため、未払い・脅しは弁護士運営へ
・外国人対応の実績、通訳の質、翻訳の正確性を確認
・同意書や退職届は母語版と日本語版の二枚体制で理解度を担保
チェックリスト
項目 | 具体例 | 証跡 |
---|---|---|
雇用情報 | 契約書、給与明細、勤怠 | PDF/写真 |
コミュニケーション | チャット、LINE、メール | スクリーンショット |
貸与物 | 鍵、IC、端末、制服 | 返却受領書 |
寮・社宅 | 契約、清算項目、退去日 | 書面合意 |
在留資格 | 在留カード、期限、変更要否 | 相談記録 |



僕の日本語で退職届を書くのが怖いんだ…。間違ったらどうしようって思う。



大丈夫。母国語と日本語の二枚構成にすれば安心だよ。退職代行が翻訳もチェックしてくれるし、僕が昔やった“奥義”は、証拠を集めて短く正確に書くこと。これなら上司にもちゃんと通じる。



短く正確なら、僕でも書けそうだ…。ちょっと自信出てきたよ。
【体験談】技能実習生が退職代行を使った事例3選
事例1|ベトナム出身・食品工場(20代男性)
食品工場のライン作業で長時間労働が続き、指導の言葉も厳しく、心身ともに疲れ果てていました。退職を切り出せずにいたとき、通訳付きの退職代行にLINEで相談。その日のうちに会社との連絡はすべて代行窓口へ切り替わり、寮退去の日程や鍵の返却も文書で合意できました。給与明細と勤怠を確認した結果、未払い分の一部が支給され、在留資格の相談も並行して進行。数週間後には別の業種に転職でき、新しい生活を始められました。
事例2|中国出身・介護施設(30代女性)
夜勤の連続と上司からの叱責で体調を崩し、不眠に悩まされていました。弁護士が運営する退職代行に依頼し、就業規則や勤怠データ、チャット記録を整理。内容証明で未払い賃金の是正が進み、離職票や源泉徴収票も郵送で受け取れました。さらに、特定技能への切り替えについて専門家と調整し、同業他社で再スタート。安心して新しい職場に向き合えるようになりました。
事例3|インドネシア出身・建設現場(20代男性)
寮費の控除が不透明で、退職を申し出ても話が進みませんでした。労働組合が運営する退職代行に依頼すると、監理団体と会社へ一括で通知が行われ、基準日を設けて現場から除外。貸与物の返却も受領記録を残して進められました。清算明細を取り寄せたことで不要な請求を避けられ、安心して手続きを終えることができました。最終的に帰国か転職かを検討した上で、後日別の現場で働く道を選びました。
よくある質問(FAQ)
- 技能実習生でも退職できるか
-
労働者として退職の意思表示は可能。正規の手続きで通知し、代行窓口に一本化すると安全。
- 退職後の在留資格はどうなるか
-
一定期間の就労がないと取り消しの可能性があるため、専門家と早めに相談し、変更や転職の計画を作成。
- パスポートや在留カードを会社が返さない場合
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弁護士運営の退職代行で文書通告と返還を求める。受領記録を必ず保存。
- LINEだけで相談は完結するか
-
初期相談は可能。重要事項はメールでPDF化し、母語版と日本語版の二枚体制で誤解を防止。
- 料金の目安と支払い方法
-
概ね2万〜5.5万円。通訳・翻訳の追加費用や後払いの可否、夜間着手の実働体制を事前に確認。
まとめ
結論:外国人技能実習生の退職は、弁護士運営または多言語対応の退職代行で連絡を一本化し、在留資格の専門家と並走するのが最短で安全
・日本語の壁、監理団体の引き止め、未払いなどが重なるため退職代行の活用が合理的
・多言語対応、弁護士交渉、在留資格支援の三点を比較軸に選定
・申込み当日から連絡停止、鍵と貸与物の返却、書類の郵送まで文書化
・在留資格のスケジュールを逆算し、転職や帰国の計画を具体化
・証拠の保存、受領記録、翻訳の正確性でトラブル回避



ここまで段取りが見えたら、ちょっと安心したよ。今夜、LINEで相談してみる。



いいぞ。退職日・連絡先・貸与物・在留期限、この四つだけ先に送れば十分だ。



了解。まずは証拠のスクショ祭りだな。



スクショは未来の味方だ。スマホの充電と心の余白、どっちも満タンにしておけよ。
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