はじめに
退職代行に興味はあるけれど、何から始めれば安全に進められるのか分からない読者が多い状況。上司との直接対話に不安がある読者、今すぐ会社を辞めたい読者、心身が限界に近い読者にとって、段取りとチェックこそが命綱です。
僕、ひろは会社員時代にブラック企業で消耗し、社会保険給付金サポートを活用して失業保険の受給期間を延長。失業手当を受けながら開業届を提出し個人事業主となり、再就職手当の約200万円を受給した経験を持つ立場。制度を実務で使い切った経験から、安全に辞めるための手順を案内します。
・退職代行の始め方と全体の流れ
・申込み前に整える準備チェックリスト
・弁護士・労働組合・一般業者の違いと選び方
・費用相場と支払い方法(前払い・後払い・分割)
・失敗を避ける注意点、よくある質問、実例

ひろ、僕もう限界…。退職代行って、今日からどう動けばいいの?



焦らなくていい。順番どおりに進めれば大丈夫だよ。準備 → 相談 → 申込み → 会社連絡 → 退職届 → 返却と有給 → 完了、この七つのステップで道が開く。



七なら覚えられるな。よし、ラッキーセブン作戦だ。
退職代行の始め方・全体像【まず結論とロードマップ】
最短で安全に進める基本線
- 準備を整える
- 無料相談で可否を確認
- 申込み・契約条件を確定
- 会社への連絡を代行に一本化
- 退職届・必要書類の作成と送付
- 貸与物の返却と有給休暇の取り扱い調整
- 退職成立・精算・書類受領
成果の定義
・退職日が確定していること
・連絡経路が代行に一本化されていること
・有給休暇や未払い賃金の扱いに見通しが立っていること
・退職の意思表示は労働者の権利。退職日は申入れから原則2週間後の運用が多いが、就業規則の記載や任意の合意で前後する場合あり。
・安全第一なら、証跡の保存と貸与物の管理を徹底。記録が盾になる。
初心者向け:おすすめ退職代行サービス25選


退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート(転職支援・給付金サポートなど)を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営:民間企業+労働組合提携
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴:圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
- 公式サイト
退職代行Jobs
- 運営:民間企業(労働組合と提携)
- 料金:27,000円前後
- 特徴:労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA(オイトマ)
- 運営:労働組合
- 料金:24,000円(追加料金なし)
- 特徴:即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
- 公式サイト
弁護士法人みやび
- 運営:弁護士法人
- 料金:55,000円~
- 特徴:未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100%回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
- 公式サイト
退職代行ニコイチ
- 運営:民間企業
- 料金:27,000円
- 特徴:創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
- 公式サイト
女性の退職代行>
- 運営:労働組合(toNEXTユニオン)
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営:労働組合
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI(トリケシ)
- 運営:労働組合(日本労働産業ユニオン)
- 料金:25,000円
- 特徴:LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営:民間企業
- 料金:正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴:低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry(リトライ)
- 運営:行政書士事務所
- 料金:アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴:交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営:民間企業
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴:低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営:労働組合
- 料金:正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴:新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営:民間企業
- 料金:正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴:女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営:民間企業
- 料金:24,000円
- 特徴:後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営:弁護士
- 料金:33,000円~
- 特徴:有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営:労働組合(あおぞらユニオン)
- 料金:12,000円~(詳細は要問い合わせ)
- 特徴:弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所(司法書士)
- 運営:司法書士・行政書士
- 料金:55,000円
- 特徴:140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
- 公式サイト
退職代行やめたらええねん
- 運営:民間企業(労組提携情報あり)
- 料金:アルバイト9,800円~ / 正社員22,000円~
- 特徴:アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営:労働組合(SARABAユニオン)
- 料金:24,000円
- 特徴:テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営:民間企業(LENIS Entertainment)
- 料金:27,000円
- 特徴:業界初の「後払いプラン(審査なし)」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営:民間企業
- 料金:20,000円(一律)
- 特徴:最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営:東京労働経済組合(労働組合)
- 料金:24,800円
- 特徴:団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
申込み前に整える準備チェックリスト(保存版)
・私物と会社資産の区分を明確化。境界が曖昧なデータは一覧化して返却。
退職代行の申込みから完了までの流れ
ステップ | 主な作業 | 実務のコツ |
---|---|---|
相談 | LINE・電話で状況共有 | 有給残、体調、上司の態度、退職希望日を簡潔に整理 |
申込み | 契約・支払い条件の合意 | 総額、追加費用、返金条件、後払い・分割の期日を確定 |
ヒアリング | 会社情報・部署・連絡禁止方針 | 直電禁止と窓口一本化を必ず明記 |
会社連絡 | 代行が退職意思を通知 | 有給方針と貸与物の返却方法を同時伝達 |
書類 | 退職届・離職票・源泉徴収票 | 郵送は簡易書留やレターパックで追跡化 |
返却 | PC、カード、鍵、制服など | 返却リスト同梱、伝票の写真保存で証跡強化 |
完了 | 退職確定・精算 | 未払い賃金や経費の確認、やり取りは記録保存 |
・退職届は宛先、日付、署名を明瞭に。装飾は不要。
・SNSでの感情的投稿は控える。火種になりやすい。
タイプ別の選び方|弁護士・労働組合・一般の違い
区分 | できること | できないこと | 相場 | 向くケース |
---|---|---|---|---|
一般業者 | 退職意思の伝達、窓口の一本化、書類案内 | 法的交渉や法律相談 | 2〜3万円台 | 迅速な離脱、トラブル軽微 |
労働組合 | 団体交渉、有給や条件の調整、連絡窓口 | 訴訟対応、個別の法律助言 | 2.4〜3万円台 | 有給消化や条件交渉の必要 |
弁護士 | 法的交渉、未払い請求、内容証明、損害賠償対応 | 制限なし(業務範囲内) | 5〜8万円前後〜 | 懲戒や請求が想定される高難度 |
・交渉を匂わせる一般業者は非弁行為のリスク。避ける対応が安全。
・有給休暇や未払い賃金の請求は証拠が鍵。準備が勝敗を左右。
費用相場と支払い方法(前払い・後払い・分割)
費用感
・一般業者は2万円前後から3万円台
・労働組合は2.4万円〜3万円台
・弁護士は5万円台〜8万円前後(案件難度で増減)
支払い方法 | 手元資金 | 即日対応 | 期日 | 向く人 | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|
前払い | 必要 | 高い | 申込み時 | 資金に余裕がある人 | 追加費用の但し書きを確認 |
後払い | 不要 | 高い | 完了後や給料日後 | 今すぐ辞めたいが資金が厳しい人 | 期日厳守、審査の可能性 |
分割払い | 少額で開始 | 高い | 月次 | 一括が難しい人 | 手数料と上限回数を確認 |
・深夜、即日、書面作成が有料オプションの場合あり。総額を先に固定。
失敗・トラブルを避ける注意点
よくある失敗と対策
・有給消化の伝達漏れ
対策:申込み時に残日数と取得希望を明文化。テンプレに固定。
・貸与物返却の遅延
対策:返却リストを同梱し、追跡番号を共有。写真で証跡保存。
・直電が続く
対策:窓口一本化を再通知。必要に応じて内容証明で連絡。
・未払い賃金の請求ルートが不明
対策:証拠保全→労働組合または弁護士のルートで交渉設計。
・交渉を一般業者に期待
対策:交渉は労働組合か弁護士に限定。
・口約束だけで申込み
・利用規約や返金条件を未確認
・SNSで会社や個人を名指しで攻撃
・書面、メール、LINEのスクリーンショットを時系列で保存。言い分より証拠が強い。
よくある質問(FAQ)
- 即日で会社に行かずに進められるのか
-
連絡と手続きは即日開始が可能。退職日の確定は原則として申入れから2週間後の運用が多い。書類と返却は迅速に進める。
- 転職に不利にならないのか
-
履歴書に退職代行の記載は不要。面接では前向きな理由を簡潔に説明。人事が見るのは退職理由の妥当性と今後の意欲。
- 有給休暇や未払い残業の請求は可能か
-
可能。ただし請求方法は運営主体で異なる。証拠保全のうえ、労働組合または弁護士へルートを分ける。
- 会社から損害賠償を請求されたら
-
明確な損害、因果関係、故意過失の立証が必要。引き継ぎメモ、返却記録、連絡履歴で反論の土台を整える。
- 後払いは誰でも使えるのか
-
後払い可のサービスは存在。期日、審査、総額、延滞時の取り扱いを契約前に確認。
【体験談】初めての退職代行で失敗を回避した三例
事例1|20代・販売職
人間関係が悪化し、メンタル的に限界を迎えた私は、まず有給残を確認。そのうえで労働組合型の退職代行に相談しました。会社との窓口一本化と有給取得について先に合意したことで安心感が生まれました。引き継ぎは必要最小限にとどめ、在庫管理の場所・レジ操作マニュアル・開閉店手順の要点だけを共有。貸与物は追跡番号付きで返送しました。結果、大きな騒動もなく退職が成立。接客スキルを強みに、異業種への転職にも成功しました。
事例2|30代・製造業
夜勤中心の生活で睡眠が崩壊し、資金的にも厳しい状況でした。そこで、後払い対応の一般型代行を利用。引き継ぎは工程表の保管場所と安全手順の連絡先をメモ化するだけに絞りました。上司からの直電はすべて代行に一本化し、書類の受け取りも郵送に統一。給料日後に期日どおり決済できたことで、経済的負担を最小限に抑えつつ退職を完了できました。
事例3|40代・介護職
怒涛の連勤と慢性的な未払い残業に悩まされていた私は、弁護士型の退職代行を選択。まず未払い請求のルートを設計してもらったうえで退職を進めました。引き継ぎとして提出したのは申し送りノートと緊急連絡網の保管場所の要約だけ。さらに内容証明での再通知も実施し、法的にも抜けのない対応に。結果、和解金なしで退職が成立し、日勤中心の事業所へ移行することができました。
まとめ|退職代行の始め方は手順と証跡で決まる
結論
退職代行の成功は、準備、タイプ選び、証跡化、書類運用で決まる。弁護士・労働組合・一般の役割を正しく理解し、総額と支払い条件を契約前に固めれば、静かで円満な離脱が実現する。
・準備が要。就業規則、有給、貸与物、証拠を事前整理
・申込み前に総額、返金、後払い・分割の期日を確定
・交渉の有無で弁護士・労働組合・一般を選択
・窓口の一本化、引き継ぎメモ、追跡返送でトラブル回避
・書面と履歴の保存が最強の盾
・迷ったら弁護士型から検討



七つの手順をスマホのメモに入れたよ。これなら僕でも行けそうだ。



行けるさ。次はおすすめ25選から無料相談だ。準備チェックは僕と一緒に最終確認しよう。



了解。僕の未来に、有給の光が差してきた気がするよ。
・契約書、利用規約、プライバシーポリシーを保存
・退職届、返却リスト、送付状はテンプレで即出し
・配送伝票と連絡履歴は写真で記録化
・法律判断や交渉は弁護士の領域。非弁行為に該当しない運用を徹底。
・個人が特定される発信、誹謗中傷、機密情報の持ち出しは厳禁。
コメント