はじめに
炎上プロジェクト、深夜対応、客先常駐。IT業界は退職のひと言が重くなる環境です。交代要員がいない、営業や上司の目が怖い、在宅で仕事が止まらない。心身の限界を超える前に、退職代行サービスという選択肢を知ってほしいです。
- IT業界で退職が言い出しにくい理由と対処の考え方
- 退職代行サービスの仕組みと3タイプの違い
- IT向けの選び方と失敗しないチェックポイント
- ITに強いおすすめ退職代行会社28選の比較
- 利用の流れ、費用相場、貸与機器とアカウントの安全な処理
- 体験談3例とよくある質問の答え
僕は会社員時代にブラック企業で消耗。社会保険給付金サポートを活用し、失業手当を通常より長く受給した実体験があります。そして受給期間中に開業届を提出し個人事業主へ。再就職手当として約200万円の支給を受けました。退職後の生活設計、失業手当手続き、再就職手当の段取りを実務目線で案内できる立場です。
この記事では、上司や営業、客先へ直接連絡せずに退職が進む方法を紹介します。即日連絡で在宅や常駐を止め、睡眠と健康を取り戻せます。有給休暇や残業代、貸与PC・VPN・SSOの処理まで段取り化についてもお伝えします。

ひろ、常駐先が毎日アラート地獄で・・・上司に辞めるって言えないんだ。



僕も似た経験があるけど、一刻も早く退職代行に窓口を一本化して通知を止めないと!
IT業界で退職が言い出しにくい理由(SES・客先常駐・在宅)
ITは三者の利害調整が難題。自社、営業、客先の都合が絡み、退職の申出が遅れがち。長時間労働や夜間対応が続くと、判断力も落ちる現実。
三者利害と交代要員の不在
客先常駐や多重下請けでは、交代要員の確保に時間がかかります。現場の運用が止まる不安から引き止めが強くなり、退職の話が遠のく構図。
炎上案件と深夜対応
納期直前や障害対応は負荷が集中。シフトやアラートが重なると、睡眠不足が慢性化。体調悪化はミスにつながり、さらに炎上が加速。
在宅勤務で境界が消える
チャット、タスク、リポジトリに常時アクセス。働けてしまう環境のため、休むタイミングを失いやすい状況。
情報の非対称性
就業規則、競業避止、機密保持。条項を知らないまま話を進めると不利。契約形態や規程を読み直し、証跡を揃える準備が要点。
無期雇用は民法の原則により、退職の申入れから一定期間で契約終了。就業規則の期日と矛盾したら、まず原則を確認。安全第一で進める姿勢。



2週間って本当にいけるの?営業部長が絶対ムリって言いそうだけど・・・



原則的に大丈夫!まずは証拠と貸与物の整理から始めよう。
退職代行サービスの仕組みと3タイプ(一般・労働組合・弁護士)
退職代行は、本人の退職意思を会社へ伝達し、連絡や日程調整を代わりに行うサービス。出社や直接連絡を避け、心理的負担を下げる仕組み。
3タイプの概要
種別 | 交渉可否 | 料金目安 | 向いているケース | ITでの具体例 |
---|---|---|---|---|
一般業者 | 交渉不可 | 2〜4万円 | 早く離脱したい | 次のスプリント前に在宅停止 |
労働組合型 | 団体交渉可 | 2〜4万円 | 引き止めが強い | 営業や客先からの過剰連絡の抑止 |
弁護士型 | 交渉可 | 5万円以上 | 未払い・損害賠償が懸念 | 残業代請求、念書対応、有給消化の調整 |
- サービスの範囲を確認。退職金や損害賠償の交渉は弁護士のみ対応。
- 連絡の一本化でメンタル負荷が急減。返信は代行へ集中。
ITの実務では、端末・アカウント・鍵の扱いが要。SSO、VPN、認証トークン、入退室カードの停止と返却をセットで管理。
ITエンジニア向けの退職代行の選び方(失敗しないポイント)
- 契約形態の確認(正社員、契約社員、業務委託)。就業規則、競業避止、機密保持の条項を読み直し
- 貸与機器のリスト化(PC、スマホ、セキュリティカード、トークン、鍵)と返送方法の確認
- アカウント停止の証跡取得(VPN、SSO、ソース管理、クラウド、メール、チャット)
- 有給休暇や未払い残業の論点の有無。論点がある場合は弁護士型を優先
- 特定商取引法表記、プライバシーポリシー、利用規約、返金条件の事前チェック
口コミやランキングは評価軸が不明瞭なことがある。最新の公開情報と自分の状況を優先。
ITに強い!おすすめ退職代行会社28選【2025年】


退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート(転職支援・給付金サポートなど)を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営:民間企業+労働組合提携
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴:圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
- 公式サイト
退職代行Jobs
- 運営:民間企業(労働組合と提携)
- 料金:27,000円前後
- 特徴:労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA(オイトマ)
- 運営:労働組合
- 料金:24,000円(追加料金なし)
- 特徴:即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
- 公式サイト
弁護士法人みやび
- 運営:弁護士法人
- 料金:55,000円~
- 特徴:未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100%回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
- 公式サイト
退職代行ニコイチ
- 運営:民間企業
- 料金:27,000円
- 特徴:創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
- 公式サイト
女性の退職代行>
- 運営:労働組合(toNEXTユニオン)
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営:労働組合
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI(トリケシ)
- 運営:労働組合(日本労働産業ユニオン)
- 料金:25,000円
- 特徴:LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営:民間企業
- 料金:正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴:低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry(リトライ)
- 運営:行政書士事務所
- 料金:アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴:交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営:民間企業
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴:低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営:労働組合
- 料金:正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴:新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営:民間企業
- 料金:正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴:女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営:民間企業
- 料金:24,000円
- 特徴:後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営:弁護士
- 料金:33,000円~
- 特徴:有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営:労働組合(あおぞらユニオン)
- 料金:12,000円~(詳細は要問い合わせ)
- 特徴:弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所(司法書士)
- 運営:司法書士・行政書士
- 料金:55,000円
- 特徴:140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
- 公式サイト
退職代行やめたらええねん
- 運営:民間企業(労組提携情報あり)
- 料金:アルバイト9,800円~ / 正社員22,000円~
- 特徴:アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営:労働組合(SARABAユニオン)
- 料金:24,000円
- 特徴:テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営:民間企業(LENIS Entertainment)
- 料金:27,000円
- 特徴:業界初の「後払いプラン(審査なし)」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営:民間企業
- 料金:20,000円(一律)
- 特徴:最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営:東京労働経済組合(労働組合)
- 料金:24,800円
- 特徴:団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
退職代行の利用ステップと費用相場(エンジニア/非エンジニア)
基本の流れ
契約形態、就業規則、貸与物、在宅の有無、残業や有給の状況を整理
特定商取引法表記、プライバシーポリシー、利用規約、返金条件を確認
最短退職日の提示、在宅・常駐の停止、連絡の一本化
PCやスマホの返送、カード・鍵の返却。VPN、SSO、メール、チャット、ソース管理の停止証跡の取得
離職票、源泉徴収票の受領。健康保険証の返却。失業給付の申請
費用相場の目安
- 一般・労働組合:2〜4万円
- 弁護士:5万円以上(交渉内容で変動)
すべての連絡は代行へ一元化。個人携帯に来た連絡は折り返さず、スクリーンショットで共有。
よくある落とし穴と対策(競業避止・機密・貸与機器・在宅勤務)
- 競業避止義務の範囲・期間・対価を確認。過度に広い条項は弁護士型で精査
- 情報持ち出しは厳禁。ソース、データ、ログの個人保存は行わない。アクセス権停止の確認書を受領
- 貸与機器は着払い返送と受領記録の保存。シリアル番号の写真を撮っておく
- 在宅勤務は端末・チャット・リポジトリの即時遮断を代行が通知。日中の突然訪問は避け、郵送で完結
- 念書や損害賠償の提示があっても、即サインは避ける。書面を受け取り、代行経由で回答
- 退職届を出す前に感情的にチャットで宣言
- 端末の初期化を先にして証跡が消える
- 機密データを個人クラウドへ保存
実務に使えるチェックリスト(保存推奨)
項目 | やること | 補足 |
---|---|---|
証拠 | 勤怠、残業、深夜、休日の記録。メール、チケット、アラートのログ | PDFとスクショで二重保存 |
規程 | 就業規則、競業避止、機密、退職手続きの章を再読 | 気になる条文に付箋 |
貸与物 | PC、スマホ、アクセストークン、セキュリティカード、鍵 | 返送先と受領記録の確認 |
アカウント | VPN、SSO、ソース管理、クラウド、メール、チャット | 停止日時と担当者名を控える |
書類 | 退職届、離職票、源泉徴収票、保険証 | 郵送は追跡可能な方法 |
生活 | 住民票、年金、保険、家計の見直し | 固定費の削減で心理的余裕 |
次の一歩 | 転職サイト登録、職務経歴書更新、面接日程 | 在宅面接の準備 |



この表、スマホに保存した。順番にやれば迷わないね。



段取りが命。小さく前進すれば、結果はついてくるよ。
体験談:エンジニア3人のリアル(常駐/受託/自社開発)
体験談1|常駐先が炎上、夜間アラート地獄からの撤退
26歳のアプリSE。客先常駐で深夜の障害対応に追われ、睡眠が崩壊していきました。限界を感じ、労働組合型の退職代行に相談。即日で在宅停止が通知され、貸与PCは返送キットで処理。有給も一部消化しながら安全に退職できました。転職先は自社開発企業。夜間アラートに振り回されない生活を手に入れました。
体験談2|多重下請けの受託で未払い残業が積み上がる
30歳のWebエンジニア。多重下請けの受託案件で仕様変更が頻発し、長時間労働と未払い残業が常態化していました。弁護士型の代行を選び、残業代を徹底精査。会社から示された念書には応じず、合意書ベースで清算しました。退職後はハイブリッド勤務の社内SEへ転職。収入も生活リズムも安定し、ようやく安心できる環境を得られました。
体験談3|在宅常態で境界が消え、心身がすり減る
28歳のインフラエンジニア。自社開発企業で在宅勤務が続くうちに、チャットや監視対応が事実上24時間化。私生活との境界が消え、心身ともに消耗しました。EXITに相談したところ、当日中にアカウント停止と返却手順の案内が届き、数日で退職完了。転職先はクラウドコンサル。夜間対応から解放され、専門性を活かしながらキャリアアップを実現しました。
よくある質問(FAQ)



ここまで読んだら動けそう。まず無料相談だね。



うん。無料相談→窓口選定→返却物チェック。この三つで前進だ!
結論:退職代行は逃げではない。ITキャリアを守る安全策
退職は権利。IT業界の辞めづらさは構造の問題。退職代行を使えば、在宅停止、連絡の一本化、貸与機器とアカウント処理までプロが並走。限界を超える前に、無料相談で状況を共有しよう。次のキャリアへ進む準備。
- ITは三者利害と交代要員不足で辞めづらい。炎上と在宅で境界が崩れる
- 退職代行は一般・労働組合・弁護士の3タイプ。論点で選ぶ
- IT向けは貸与機器とアカウント停止の証跡が鍵
- 料金は一般・労組で2〜4万円、弁護士で5万円以上が目安
- 競業避止、機密、念書は弁護士型へ。即サインは避ける
- 返却は追跡可能な方法。書類とログを二重保存
- 無料相談→窓口選定→返却物チェックで安全に前進



次の面接、在宅で受けてみるよ。



その調子。睡眠を取り戻して面接で等身大の話をしよう。キャリアはここから再設計だ。
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