はじめに
入社してみたら、研修が厳しすぎる。配属が想像と違う。上司が怖くて一言が出てこない。そんな新卒の早期離職の悩みが増えています。とはいえ、入社すぐの退職は言いづらい現実。そこで役立つのが退職代行サービスです。
- 退職代行。新卒の利用は合法か、入社直後でも利用できるのか
- 即日対応の可否、費用相場、連絡の流れと準備物
- 損害賠償や懲戒解雇のリスク、親や大学に知られにくい進め方
- 新卒におすすめの退職代行サービス28選と選び方
- 実際の体験談、失業手当や次の就職へのつなぎ方
僕は会社員時代にブラックな職場で消耗し、社会保険給付金サポートを活用して失業手当を通常より長く受給。離職後に開業届を出して個人事業主となり、再就職手当として約200万円を受け取りました。退職から制度活用までの段取りを、実務の視点で案内できる立場です。
新卒でも退職代行は使える?利用可能な理由と法的根拠
退職代行は、本人に代わって会社へ退職の意思を伝え、返却物や日程の調整を代行するサービス。新卒でも利用可能です。
新卒1日目・1週間・1か月でも使える理由とは?
- 雇用形態にかかわらず、退職の意思表示は労働者の権利
- 試用期間中でも原則は同じ。就業規則の予告日数は確認
- 体調不良やパワハラなどの事情がある場合、即時の離脱調整も現実的
入社直後ほど「言い出せない」圧が強い。第三者の介入で衝突を避け、証跡ベースで静かに進行。
民法の考え方と退職の自由
- 期間の定めがない契約は、退職の自由が基本。予告期間は就業規則を確認
- 試用期間中は相手方の解約権もある一方、労働者側の意思表示も尊重
- やむを得ない事情がある場合、期間途中でも離脱の余地
感情ではなく事実で整理。体調の記録、業務内容の乖離、指導の実態などをメモ化。
退職の意思は本人の権利。引き止めに応じる必要なし
・慰留に長く付き合うと疲弊するだけ。連絡窓口を一本化して消耗を削減
・引き継ぎの有無は会社の運用次第。最終出勤の免除もケースごとに調整
本人への直接連絡は代行を通す方針を最初に依頼。緊急連絡のみのルールを明文化。

ひろ、入社3週間で退職代行って早すぎる?



自分の体調と安全が最優先。早いかどうかじゃなく、続けられるかどうかが重要だよ!
新卒におすすめの退職代行サービス28選


退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート(転職支援・給付金サポートなど)を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営:民間企業+労働組合提携
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴:圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
- 公式サイト
退職代行Jobs
- 運営:民間企業(労働組合と提携)
- 料金:27,000円前後
- 特徴:労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA(オイトマ)
- 運営:労働組合
- 料金:24,000円(追加料金なし)
- 特徴:即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
- 公式サイト
弁護士法人みやび
- 運営:弁護士法人
- 料金:55,000円~
- 特徴:未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100%回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
- 公式サイト
退職代行ニコイチ
- 運営:民間企業
- 料金:27,000円
- 特徴:創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
- 公式サイト
女性の退職代行>
- 運営:労働組合(toNEXTユニオン)
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営:労働組合
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI(トリケシ)
- 運営:労働組合(日本労働産業ユニオン)
- 料金:25,000円
- 特徴:LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営:民間企業
- 料金:正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴:低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry(リトライ)
- 運営:行政書士事務所
- 料金:アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴:交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営:民間企業
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴:低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営:労働組合
- 料金:正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴:新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営:民間企業
- 料金:正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴:女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営:民間企業
- 料金:24,000円
- 特徴:後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営:弁護士
- 料金:33,000円~
- 特徴:有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営:労働組合(あおぞらユニオン)
- 料金:12,000円~(詳細は要問い合わせ)
- 特徴:弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所(司法書士)
- 運営:司法書士・行政書士
- 料金:55,000円
- 特徴:140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
- 公式サイト
退職代行やめたらええねん
- 運営:民間企業(労組提携情報あり)
- 料金:アルバイト9,800円~ / 正社員22,000円~
- 特徴:アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営:労働組合(SARABAユニオン)
- 料金:24,000円
- 特徴:テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営:民間企業(LENIS Entertainment)
- 料金:27,000円
- 特徴:業界初の「後払いプラン(審査なし)」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営:民間企業
- 料金:20,000円(一律)
- 特徴:最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営:東京労働経済組合(労働組合)
- 料金:24,800円
- 特徴:団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
退職代行のメリット・デメリット【新卒版】
メリット
デメリット
SNSや社内チャットへの感情的な書き込みは避ける。証跡は静かに残す。
新卒が退職代行を使うときの注意点とリスク
試用期間中と本採用後の違い
・試用期間中でも退職は可能。就業規則の予告日数を確認
・本採用後は手続きが増える場合あり。スケジュールを前倒しで設計
損害賠償や懲戒解雇になることはある?
・過大な違約金は認められにくい一方、貸与物の未返却や重大な規程違反は火種
・懲戒の議論になりそうなら、弁護士型や組合型の選択が安心
NG行動
社用データの私的持ち出し、無断欠勤の連発、鍵の未返却、罵倒メールの送信。
親や学校に連絡されることはある?
・基本は本人宛で進行。未成年や学校経由の採用など特殊な事情は事前共有
・書類の送付先は本人指定にしておくと安心
甘えと言われないための考え方
・合わない環境を離れるのは自己防衛。次の就職に向け、休息と学習に切り替え
・志望理由と退職理由を言語化。面接対策まで視野に入れる



損害賠償って言われたら震える・・・



まずは事実確認からしよう。貸与物の返却と証跡の保存、ほとんどはここで収束する。脅し文句に飲まれないことが大事!
退職代行の利用の流れと事前に準備すること
・雇用形態、入社日、体調、上司の態度、ハラスメントの有無を共有
・最終出勤の要否、即日連絡の希望時間を決定
・会社名、部署、上司名、代表電話、総務の連絡先
・貸与物の一覧、書類送付先、有給休暇の希望
・退職の意思を会社へ正式通知
・最終出勤と引継ぎの扱い、有給やアカウント停止日を調整
・貸与物を一括返送。同梱票で品目と数量を明記
準備すべき情報一覧
区分 | 具体例 | 使い道 |
---|---|---|
会社情報 | 社名、所在地、代表電話、部署名 | 通知先の特定 |
担当 | 上司名、人事・総務の連絡先 | 連絡経路の確定 |
雇用情報 | 入社日、雇用形態、試用期間の有無 | 予告期間の把握 |
貸与物 | PC、入館証、制服、鍵、端末 | 返却チェック |
勤怠・証跡 | タイムカード、指導内容、体調の記録 | 事情の裏付け |
書類 | 離職票、源泉徴収票、雇用保険被保険者証の送付先 | 郵送段取り |
返却ともらう書類の早見表
種別 | 返却するもの | 受け取るもの |
---|---|---|
貸与物 | PC、携帯、入館証、カード、制服、鍵 | 受領連絡 |
書類 | 退職届、誓約書(必要時) | 離職票、源泉徴収票、雇用保険被保険者証 |
アカウント | 社用メール、各種ツールID | 停止日の明記 |
トラブル防止のチェックリスト
・同梱票を同封し、伝票番号を写真で保存
・受領メールやLINEのスクショを保管
・会社とのやり取りは一本のスレッドに集約
・書類送付先は本人指定。家族に知られにくい設計



離職票が来ないとどうする?



2週間で催促しよう。送付先を先に明記して伝票の控えも撮影。段取りで不安は小さくなるんだ!
体験談|新卒で退職代行を使った人たちの声
体験談①|4月入社、わずか1週間で退職
入社直後の研修で叱責が続き、昼休みに吐き気を覚えるほど追い込まれました。夜に退職代行へLINE相談し、翌朝には人事へ退職の意思が通知。PCと入館証は総務宛に返送し、最終出勤は免除されました。受領連絡のスクショも保存し、手続きはスムーズに完了。1か月は休養に充て、在宅で学習を始めるなど新しい一歩に備えました。
体験談②|入社3か月、業務内容の乖離で退職
配属先の仕事内容が募集内容と大きく違い、先輩に相談しても改善されませんでした。退職代行に依頼し、契約条件と実務の差分を箇条書きにして文面化。鍵とカードは一括返送し、トラブルなく退職が完了しました。その後は第二新卒向けの求人に応募し、無事に内定を獲得。前向きにキャリアを立て直すことができました。
体験談③|事務職の新卒女性、上司の圧から解放
上司の強い圧力に追い込まれ、電話を取るだけで手が震える状態に。退職代行に事情を共有し、体調記録を添えて「やむを得ない事情」として処理されました。最終出勤は不要となり、私物は総務立ち会いのもと宅配回収。書類は実家宛に送付を指定しました。数週間で心拍数も落ち着き、体調を整えたうえで転職活動を再開しました。
よくある質問(FAQ)
まとめ|新卒でも退職代行で「辞めたい」を形にする
退職代行は新卒でも合法かつ現実的な選択肢。即日連絡で負担を軽くし、返却物と書類の段取りをテンプレ化。記録を残しながら静かに完了し、体調の回復と次のキャリアに時間を使いましょう。
・新卒でも退職代行は利用可能。入社直後でも進行はできる
・選び方は文面テンプレ、進捗共有、返却ガイドの質が鍵
・費用は2万〜5万円台が目安。弁護士型は事案別見積もり
・無断欠勤はNG。正式通知と証跡の保存でトラブルを回避
・書類送付先は本人指定。親や大学に知られにくい設計
・離職票、源泉徴収票、雇用保険証の送付先を明記
・休息と学習で再始動。第二新卒の窓は開いている
コメント