はじめに
退職代行って本当に使われているのか、実態が見えづらいと不安になります。利用者数や増加理由、年代や職種の傾向がわかれば、使う判断がしやすくなります。
僕は会社員時代にブラック企業で消耗し、社会保険給付金サポートを活用。失業手当を受けながら開業届を出して個人事業主となり、再就職手当の約200万円を得ました。制度と実務の両面を踏まえ、読者の不安をデータ視点でほぐします。
・最新の推計による退職代行の利用者数と増加傾向
・利用者の年代・職種・雇用形態の傾向
・満足と後悔の分かれ目、NG行動と回避策
・自分に合う退職代行サービスの選び方の軸

ひろ、退職代行って実際どれくらいの人が使ってるの?



ここ数年はざっくり右肩上がりだよ。利用する人の共通点や理由もデータで見えてきてる。今日は数字と体験談の両方で説明していこう。



なるほど、データで背中を押してくれるのは助かるな。
【2025年版】退職代行の利用者数はどれくらい?最新データまとめ
公開された公的な単一統計はありません。複数の調査や業界発表を組み合わせると、近年の利用者数は増加傾向と読み取れます。以下は推計レンジの整理。
年度 | 推定年間利用者数(レンジ) | 傾向メモ |
---|---|---|
2018年 | 約1万人前後 | サービス認知が拡大し始めた時期 |
2020年 | 約2万〜3万人 | 人手不足と働き方の変化が後押し |
2022年 | 約4万人前後 | SNSで体験談が可視化 |
2024年 | 約4.5万〜5.5万人 | 24時間・後払いなど利便性向上 |
2025年見込み | 約5万人超 | 認知の定着、利用ハードルの低下 |
・公的統計がないため、単一の数字を断定せずレンジで把握
・相談件数は利用件数の数倍規模。相談→検討→実行の漏斗構造
・特に20代の検討率が高い。30代も増加
・数字は推計。最新の一次情報での確認を前提に意思決定
・地域差や業種差を意識。夜勤・シフト制の現場は利用率が相対的に高い
なぜ退職代行を使う人が増えているのか|5つの社会的背景
- 退職を言い出しにくい職場環境
上司や同僚との人間関係の圧、引き止めの強さ。精神的負担の回避ニーズ。 - 若手世代の心理的安全性志向
Z世代を中心に、健康とメンタルを守る選択が当たり前に。合理的手段としての受容。 - 労働市場の流動性上昇
転職・再就職の選択肢が増加。退職手段のバリエーションが広がる。 - SNS・動画での体験共有
成功・失敗の実例が可視化。使い方や注意点が学びやすくなった効果。 - サービスの利便性向上
24時間対応、即日着手、後払い・分割など。金銭面と時間面のハードルが下がった。
・体験談は玉石混交。ベースは一次情報確認
・誇大な宣伝や成功率の断定表現には距離を取る姿勢
利用者の属性データ|年代・職種・業界・性別・雇用形態の傾向
項目 | 傾向 |
---|---|
年代 | 20代が最多、次いで30代。40代も増加傾向 |
性別 | やや女性比率高め。看護・保育・販売・介護など対人職が目立つ |
職種・業界 | 販売・サービス、介護・医療、製造(夜勤含む)、IT、飲食 |
雇用形態 | 正社員・契約社員・アルバイトまで幅広い |
企業規模 | 中小企業が中心。一部大企業からの依頼も存在 |
・シフト制や夜間稼働の現場は連絡調整が難しく、代行の価値が高い
・在籍確認や直電の不安が強い層で利用が進む



僕の周り、販売と介護の友だちが多いんだけど…利用が多いのも納得の傾向だね。



だろ? 連絡時間が合わない、引き止めが強い、忙しくて書面が整わない――この三つが揃いやすい職場だから、退職代行が特に刺さるんだ。



なるほど、条件が揃えば需要も自然に増えるわけだな。
利用者の声から見えた「使ってよかった理由」と「後悔した声」
- 良かった理由
-
- 上司に会わずに退職できて精神的にラクになった
- 即日で意思を伝えられた
- 連絡経路を一本化できた
- 有給の取得方針を文書化できた
- 失業手当や社会保険の手続きが整理できた
- 後悔・不満の声
-
- 料金だけで選んで連絡が遅かった
- 非弁行為が疑われる一般業者に依頼し、交渉を期待して失望
- 書面や送付状の作りが甘く、会社対応が混乱
- 家族に明細や郵送物でバレて気まずさが残った
・法律助言や交渉は弁護士のみ。労働組合は団体交渉の権限あり
・一般の退職代行は意思伝達と実務伴走に特化。役割の線引きを理解
【体験談】異なる3つのリアルケース
ケース1|20代・販売職・正社員
店長から何度も引き止められ、退職日が決まらないまま疲弊していました。夜間でも対応できる退職代行へ連絡し、翌朝には会社への通知と退職届の送付状が同時に発信されました。以後の連絡はすべて代行窓口に限定し、直電は留守電のテンプレ回答で固定。結果、2週間で退職が完了しました。対面での気まずさが残らず、スムーズに進められたことに大きな満足感を得られました。
ケース2|30代・製造(夜勤)・契約社員
特殊な勤務時間帯のため、人事と連絡がうまく合わず話が進まない状態に。そこで24時間対応・後払い可の退職代行を利用しました。有給残数や貸与物の扱いをあらかじめ文面で明確にし、書類は書留で発送。受領記録も保存したことで、不安なく進められました。トラブルなく離脱できた結果、翌月の新しい就業までの空白を最小限に抑えることができました。
ケース3|40代・介護・正社員
慢性的な人手不足で退職を切り出せず、心身が限界に達していました。一般の代行から弁護士対応に切り替え、内容証明で通知。未払い残業に関する部分は弁護士が分離して交渉しました。現場からは感情的な反発もありましたが、書面主導で手続きを進めたことで沈静化。最終的には円満に近い形で退職が成立し、離職票や源泉徴収票もスムーズに取得できました。
利用者満足度で選ぶ退職代行サービスおすすめ25選


退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート(転職支援・給付金サポートなど)を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営:民間企業+労働組合提携
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴:圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
- 公式サイト
退職代行Jobs
- 運営:民間企業(労働組合と提携)
- 料金:27,000円前後
- 特徴:労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA(オイトマ)
- 運営:労働組合
- 料金:24,000円(追加料金なし)
- 特徴:即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
- 公式サイト
弁護士法人みやび
- 運営:弁護士法人
- 料金:55,000円~
- 特徴:未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100%回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
- 公式サイト
退職代行ニコイチ
- 運営:民間企業
- 料金:27,000円
- 特徴:創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
- 公式サイト
女性の退職代行>
- 運営:労働組合(toNEXTユニオン)
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営:労働組合
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI(トリケシ)
- 運営:労働組合(日本労働産業ユニオン)
- 料金:25,000円
- 特徴:LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営:民間企業
- 料金:正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴:低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry(リトライ)
- 運営:行政書士事務所
- 料金:アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴:交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営:民間企業
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴:低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営:労働組合
- 料金:正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴:新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営:民間企業
- 料金:正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴:女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営:民間企業
- 料金:24,000円
- 特徴:後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営:弁護士
- 料金:33,000円~
- 特徴:有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営:労働組合(あおぞらユニオン)
- 料金:12,000円~(詳細は要問い合わせ)
- 特徴:弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所(司法書士)
- 運営:司法書士・行政書士
- 料金:55,000円
- 特徴:140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
- 公式サイト
退職代行やめたらええねん
- 運営:民間企業(労組提携情報あり)
- 料金:アルバイト9,800円~ / 正社員22,000円~
- 特徴:アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営:労働組合(SARABAユニオン)
- 料金:24,000円
- 特徴:テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営:民間企業(LENIS Entertainment)
- 料金:27,000円
- 特徴:業界初の「後払いプラン(審査なし)」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営:民間企業
- 料金:20,000円(一律)
- 特徴:最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営:東京労働経済組合(労働組合)
- 料金:24,800円
- 特徴:団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
利用前に知っておきたいリスクと対策|トラブルを避けるには?
トラブルを未然に防ぐための要点を表でまとめます。
リスク | よくある原因 | 回避策 |
---|---|---|
非弁行為の懸念 | 一般業者に交渉を期待 | 交渉・法的助言は弁護士、団体交渉は労組へ |
返信遅延・既読無視 | 体制や夜間の人員不足 | 24時間の実稼働体制を確認。初回応答SLAを質問 |
追加費用トラブル | 深夜料金・書面費の後出し | 総額・追加条件・返金条件を事前に文書で確認 |
会社からの直電 | 連絡経路が混線 | 代行窓口への一本化を依頼。着信制御・留守電固定 |
家族バレ | 明細・郵送物の表記 | Web明細、時間指定、差出人表記の工夫 |
手続きの抜け漏れ | 有給・貸与物・私物 | 送付状テンプレで明文化。チェックリスト運用 |
NG行動
- 口頭だけで進める
- SNSでの晒し投稿
- 料金だけで即決
- 規約や返金条件を読まない
・法律助言は弁護士のみ。境界を越えない設計
・証跡化が命。通話録音、書留控、スクリーンショットを時系列保存
進め方チェックリスト(保存版)
区分 | チェック項目 |
---|---|
事前準備 | 退職希望日、最終勤務日の定義、有給残数、貸与物一覧 |
文面 | 退職届、送付状、受領依頼、連絡経路一本化の文言 |
連絡運用 | LINE・メールの定型、留守電テンプレ、着信制御 |
証跡 | 履歴の保存、郵送伝票の写真、内容証明の控え |
サービス選定 | 弁護士・労組・一般の役割、24時間体制、後払い可否 |
よくある質問(FAQ)
まとめ|利用者数の増加は現実。準備と選び方で後悔を減らす
結論
退職代行の利用者数は増加傾向。珍しい例外ではなく、働き方の多様化に適した手段として定着しつつあります。準備と選び方で満足度が大きく変わります。
・年間の利用者数は数万人規模と推計。2018年以降、右肩上がり
・最多は20代、次いで30代。販売・介護・製造・IT・飲食が目立つ
・満足の鍵は連絡一本化と書面主導。法的論点は弁護士へ
・NGは口頭進行と料金だけの即決。返金条件と追加費用を先に確認
・迷ったら無料相談で比較。自分の状況に合う運営主体を選定



数字で見ると、退職代行を使う人って確実に増えてるんだね。



そうなんだ。大事なのは線引きと準備。書面・連絡経路・証跡、この三点セットを押さえれば安心。あとは自分に合うサービスを選ぶだけだよ。



了解。まずは無料相談から動いてみる。背中押されたよ。
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