はじめに
退職代行を使ったあとに後悔したという声は、準備不足が原因のことが多いです。上司への連絡が怖い、会社の圧が強い、心身が限界。そんな状態で焦って決めると、退職金や有給休暇、書類の回収でつまずくケースが発生します。
辞めると決めたら退職ナビのひろは、会社員時代にブラックな環境で消耗しました。社会保険給付金サポートを活用して失業保険を通常より長く受給し、脱サラ。失業手当を受給しながら開業届を出して個人事業主となり、再就職手当として約200万円を受給した実体験があります。制度と実務の両方を踏まえ、後悔しない退職代行の使い方をわかりやすく解説します。
- 退職代行で後悔が生まれる典型パターンと理由
- 後悔しないための準備とチェックリスト
- 弁護士対応が必要なケースの見極め方
- 料金とサポート範囲の見方、選び方のコツ
- リアル体験談とFAQで実務のつまずきを回避

僕、もう限界…。退職代行を使ったら後悔しないかな。



心配ないよ。段取りさえ整えれば大丈夫だ。退職理由と退職後の動き、それから連絡と返却の流れ――この三つを固めておけば、後悔はぐっと減る。
退職代行を使って後悔する人は意外と多い?
- 検索キーワードの伸びは関心の高さの表れ。迷いと不安の増加
- 後悔の多くはサービスそのものではなく準備不足
- 退職理由と退職後のプラン、証拠や書類の整理、選び方の甘さが原因
- 退職理由を一行で書けるか
- 退職後の生活設計を三行で説明できるか
- 証拠と書類をファイル一つにまとめたか
焦りは判断を鈍らせます。即日を選ぶ場合でも最低限の準備は必要
後悔の原因となる5つの典型パターン
パターン | よくある状況 | 具体的対策 |
---|---|---|
転職活動が進まない | 体力が落ちて応募できない、職務経歴書が未整備 | 退職直後は休息優先。二週間で職務経歴書とスキル棚卸し |
人間関係が完全断絶 | 連絡先を残せず、推薦や確認が取れない | 個人連絡は代行経由で最低限の窓口だけ確保 |
有給や退職金の取りこぼし | 申請方法が不明、規程未確認 | 就業規則と残日数を事前確認。代行から消化を打診 |
弁護士領域の見落とし | 未払い残業代や損害賠償の可能性を放置 | 争点がある場合は弁護士型を選択。証拠を時系列保存 |
罪悪感が消えない | 言い残しと引き継ぎ不十分 | 引き継ぎメモと一言メッセージで自分の納得感を担保 |
未払い、退職金、ハラスメントは弁護士対応の検討。民間型に法的交渉は不可
証拠はメール、チャット、勤怠、給与明細、録音メモ。日付と相手名を併記
【実録】退職代行で後悔した人のリアルな体験談
体験談1|有給の申請をし忘れて損をした30代男性
退職を急ぎすぎて有給休暇の残日数を確認せずに即日依頼してしまいました。退職後に「まだ日数が残っていた」と気づきましたが、当然もう取り返しはつきません。本人は「代行へ最初に提出する情報として、有給残日数や就業規則の記載を求めるべきだった」と強く振り返っています。以来、退職に関わる書類や勤怠の確認は、最初に必ず自分で準備するようになったそうです。
体験談2|私物回収の段取り不足で後悔した販売職
ロッカーに私物、デスクに資料を置いたまま依頼してしまい、会社のセキュリティ規程上、本人が来社できないことに。結果、郵送での回収に時間がかかり、必要な物がすぐ手元に戻らない不便を経験しました。「事前に写真を撮っておくとか、リスト化して中身を可視化しておけば短縮できた」と実感し、準備不足を悔やんでいます。
体験談3|パワハラの証拠不足で損害賠償請求ができなかった事務職
会議での公開叱責や深夜のメッセージが常態化していましたが、証拠を十分に残していなかったため、損害賠償請求では立証が難航しました。「せめて退職前の数週間だけでも、スクリーンショットや日記で記録を残していれば展開は変わったはず」と振り返っています。記録の有無が後の結果に直結することを痛感したケースです。
退職代行で後悔しないためのチェックリスト
退職理由は整理できているか?
- 環境のミスマッチ、健康配慮、キャリア再設計など前向き表現に言い換え
- 面接で語る要点は三つまで。数字と役割で補強
弁護士対応が必要なケースを見極めたか?
- 未払い残業代、退職金、損害賠償、誹謗中傷の拡散など法的争点が明確なケース
- 証拠を時系列で並べ、弁護士との初回相談で可否を判断
引き継ぎや関係性の整理は済んでいるか?
- 業務の現状、担当者、アクセス権限、未完了タスクを一枚に集約
- 私物と社用物の返却手順を文章化。宅配か郵送かを先に決定
チェックリストまとめ
項目 | 内容 | メモ |
---|---|---|
退職理由 | 前向き表現で一行 | 数字と役割で補強 |
退職日候補 | 二つ用意 | 有給消化の打診込み |
証拠 | メール、チャット、勤怠、給与明細 | 日付と相手名を併記 |
書類 | 雇用契約書、就業規則、退職金規程 | 保険証と離職票も確認 |
返却物 | PC、スマホ、カード、鍵、ID | 宅配伝票を事前準備 |
私物 | ロッカー写真とリスト | 送付先住所を明記 |
連絡手段 | LINE中心かメール中心か | 深夜休日の運用可否 |
- 挑発的なメッセージ送信
- 社用データの私的持ち出し
- 返金条件や利用規約の未確認
- 退職届の内容を独断で先走り確定
後悔しない退職代行サービスの選び方【比較表あり】
比較表
観点 | 民間型 | 労働組合型 | 弁護士型 |
---|---|---|---|
料金目安 | 2万〜3.5万円 | 2.5万〜4万円 | 3万円台〜事案次第 |
できること | 会社連絡、窓口一本化、有給取得の打診、返却調整 | 上記に加え、団体交渉に準じた働きかけが可能な場合あり | 法的交渉、未払い残業代・退職金・損害賠償の請求 |
向き | 直接対面を避けたい、スピード重視 | 引き止めが強い企業への備え | 法的争点があるケース |
追加費用 | 深夜・土日、書面発行で発生する場合 | 同左 | 相談・着手・成功報酬の設計に注意 |
評価テンプレート
評価軸 | 目安 | 具体的確認ポイント |
---|---|---|
初回返信速度 | 連絡から何分か | LINE既読の速さ |
提案の具体性 | 退職日案、返却方法、有給提案 | 文面サンプルの有無 |
料金の透明性 | 追加費、返金条件が明確 | 特定商取引法表記の整合性 |
連携体制 | 労働組合・弁護士の連携 | 争点発生時の流れ |
実績 | 年代・役職の幅 | 口コミの傾向と量 |
- 即日依頼でも、退職日候補と残有給、返却物リストは最低限用意
- 深夜・土日対応の追加料金、キャンセル条件、書面発行費の有無を事前確認
退職後の“後悔”をチャンスに変える考え方
- 休息と通院で体調を整える期間を先に確保
- 職務経歴書は成果と役割を分け、数字で示す構成
- 面接での退職理由は環境のミスマッチ、健康配慮、キャリア再設計と説明
- 再就職手当や社会保険給付金サポートの活用で生活の見通しを確保
行動タイムライン
時期 | 手続き・行動 | 目的 |
---|---|---|
退職直後〜1週間 | 睡眠と食事の回復、通院、離職票や保険証の確認 | 体調の立て直しと事務整理 |
1〜2週間 | 失業保険の手続き、社会保険給付金サポートの相談 | 収入の見通し確保 |
2〜4週間 | スキル棚卸し、職務経歴書、面接練習 | 応募準備 |
1〜3か月 | 応募、面接、内定、入社。副業・開業の検討 | 収入再開 |
- 制度や条件は変更の可能性あり。最新の取り扱いは公的窓口で確認
- 個別事情に合わせてスケジュールを調整。無理のない進行
よくある質問(FAQ)
おすすめ退職代行サービス25選


退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート(転職支援・給付金サポートなど)を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営:民間企業+労働組合提携
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴:圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
- 公式サイト
退職代行Jobs
- 運営:民間企業(労働組合と提携)
- 料金:27,000円前後
- 特徴:労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA(オイトマ)
- 運営:労働組合
- 料金:24,000円(追加料金なし)
- 特徴:即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
- 公式サイト
弁護士法人みやび
- 運営:弁護士法人
- 料金:55,000円~
- 特徴:未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100%回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
- 公式サイト
退職代行ニコイチ
- 運営:民間企業
- 料金:27,000円
- 特徴:創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
- 公式サイト
女性の退職代行>
- 運営:労働組合(toNEXTユニオン)
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営:労働組合
- 料金:正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴:「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI(トリケシ)
- 運営:労働組合(日本労働産業ユニオン)
- 料金:25,000円
- 特徴:LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営:民間企業
- 料金:正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴:低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営:労働組合
- 料金:27,000円
- 特徴:転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry(リトライ)
- 運営:行政書士事務所
- 料金:アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴:交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営:民間企業
- 料金:正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴:低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営:労働組合
- 料金:正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴:新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営:民間企業
- 料金:正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴:女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営:民間企業
- 料金:24,000円
- 特徴:後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営:弁護士
- 料金:33,000円~
- 特徴:有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営:労働組合(あおぞらユニオン)
- 料金:12,000円~(詳細は要問い合わせ)
- 特徴:弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所(司法書士)
- 運営:司法書士・行政書士
- 料金:55,000円
- 特徴:140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
- 公式サイト
退職代行やめたらええねん
- 運営:民間企業(労組提携情報あり)
- 料金:アルバイト9,800円~ / 正社員22,000円~
- 特徴:アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営:労働組合(SARABAユニオン)
- 料金:24,000円
- 特徴:テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営:民間企業(LENIS Entertainment)
- 料金:27,000円
- 特徴:業界初の「後払いプラン(審査なし)」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営:民間企業
- 料金:20,000円(一律)
- 特徴:最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営:東京労働経済組合(労働組合)
- 料金:24,800円
- 特徴:団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
結論:退職代行の後悔は準備でほぼ防げる
- 後悔の正体は準備不足。退職理由、退職日候補、残有給、返却物、証拠の五点セットで解消
- 弁護士領域の見極めがカギ。未払い残業代や退職金、損害賠償は弁護士型を選択
- 料金と追加費用、返金条件、連絡体制の透明性を重視
- 退職後は休養→手続き→準備→応募の順で回復と再スタート
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