退職代行利用時でも離職票はもらえる？受け取りまでの流れや届かない場合の対処法を解説【2025年最新版】

はじめに

退職代行を使うと、離職票はちゃんと届くのか。ハローワークで失業保険の手続きをするには必須なのに、会社と直接やり取りせずに本当に大丈夫か。そんな不安を、制度の流れと実務で解消する。

僕は会社員時代にブラック企業で心身をすり減らし、社会保険給付金サポートを活用して脱サラ。失業手当を受けつつ開業届を出し、再就職手当で約200万円を受け取った経験を持つ。退職の現場と公的手続きの両面を踏まえて、離職票の受け取り方をわかりやすく案内する。

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【結論】退職代行を使っても離職票は原則もらえる

退職代行は退職の意思を会社へ適切に伝達する手段。離職票は雇用保険の手続きに基づく公的書類であり、退職代行を使ったこと自体が発行を妨げる条件には当たらない。事業主は離職証明書の提出に協力し、離職票は事業主経由で退職者に交付される運用。だから原則受け取れる。
届かない主因は、未手続き、住所齟齬、意図的な遅延の三つ。いずれも記録を残しつつ、書面で催促すれば前に進む。

・退職日と最終出社日を明確化し、代行経由の連絡に一本化
・住所と氏名の表記ゆれを解消。旧姓や転居がある場合は事前申告
・郵送方法は追跡ありを基本。証跡を保管し、催促の根拠にする

離職票とは？失業保険や転職に必要な理由

離職票は二つの様式で構成。失業保険の申請で必須となる。

書類	主な内容	主な用途
離職票1号	基本情報、資格喪失日など	失業保険の手続きで提出
離職票2号	賃金日額の算定、離職理由	所定給付日数や給付制限の判断に使用

・転職先から提出を求められることもあるが、主用途はハローワークでの受給手続き
・離職理由の表現に不一致があると、給付制限の長さに影響。齟齬が疑われるときは早めに相談

離職票の発行から受け取りまでの流れ

発行は会社とハローワークの手続きで進む。平均的な動きと所要の目安を時系列で整理。

1. 退職
2. 会社が社会保険や給与の精算を実施
3. 会社がハローワークへ離職証明書を提出
4. ハローワークが離職票を作成
5. 会社から退職者へ郵送

工程	目安期間	補足
退職日から会社の提出準備	3〜10日	最終給与確定や勤怠締めに左右
会社→ハローワーク提出〜発行	3〜7日	管轄と繁忙によって増減
会社→本人へ郵送	2〜4日	簡易書留等なら追跡可

・合計で1〜3週間が一般的なレンジ
・退職月の締め処理や年末調整期は遅れやすい。代行による進捗確認が有効

離職票が届かない三つの原因と対処法

原因	具体像	対処法	NG行動
未手続き・遅延	会社が離職証明書を未提出	代行から期限付きで書面催促。進捗をメールで記録	電話だけで口頭催促、記録を残さない
住所齟齬	旧住所へ発送、転送不可	代行経由で現住所を正式連絡。再送依頼	SNSでの私信連絡、口頭のみの伝達
対応拒否・嫌がらせ	発送を引き延ばす	弁護士対応の代行に切替。内容証明で通知	感情的な応酬、相手の挑発に反応

・いつ、誰に、何を依頼したかを時系列化。スクショと封筒写しを保存
・期限は日付で明記。例として、書面内に〇年〇月〇日までの対応希望と入れる

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離職票は誰にどうやって請求する？郵送とメールの実務

請求先は会社の人事部や総務部。代表取締役宛に送付しても可。書面を基本に、メールと郵送で証跡を残す。

請求メールのテンプレ

件名：離職票のご送付のお願い（氏名・社員番号）

〇〇株式会社 人事部 御中
お世話になっております。氏名（社員番号〇〇）です。
下記書類のご送付をお願いいたします。
・離職票1号・2号
・源泉徴収票
・健康保険資格喪失証明書（任意継続や国保手続きのため）
送付先：〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇県〇市〇〇 〇〇様方 氏名
送付方法：簡易書留等の追跡可能な方法を希望いたします。
恐れ入りますが、〇年〇月〇日までのご発送にご対応いただけますと幸いです。
以後のご連絡は、退職手続き窓口（〇〇退職代行：連絡先〇〇）宛にお願いいたします。
氏名／電話／メール

郵送の送付状テンプレ

送付状
〇〇株式会社 人事部 御中
下記の件、ご対応をお願いいたします。
依頼内容：離職票1号・2号のご送付
送付先住所：〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇県〇市〇〇 〇〇様方 氏名
希望発送方法：簡易書留等（追跡可能）
期限：〇年〇月〇日
差出人：氏名／住所／電話／日付
以後のご連絡は、退職代行（〇〇退職代行：連絡先〇〇）宛にお願いいたします。

内容証明での通知要点
・離職票送付の依頼、期限、送付先、連絡窓口の統一を明記
・感情表現や断定的な表現は避け、事実と要請のみを書く
・法的助言や交渉に踏み込む説明は弁護士のみが担当

離職票が必要なタイミングと、あわせて準備しておく書類

必要になる主な場面
・退職後すぐに失業保険を申請したいとき
・内定先の入社手続きで提出を求められたとき

一緒に揃えるとスムーズな書類一覧

書類	使い道	取得元
離職票1号・2号	失業保険手続き	会社→本人
源泉徴収票	年末調整・確定申告	会社
退職証明書	転職先の入社手続き	会社
健康保険資格喪失証明書	国保や任意継続の手続き	会社
雇用保険被保険者番号がわかる書類	ハローワークの照合	会社または本人控え

・同封物はチェックリスト化。封入前と到着後で突合
・住所変更や改姓があれば先に知らせる。誤配の典型原因を削る

直電やSNSで混乱しないための運用ルール

連絡設計
・会社からの連絡は代行窓口に一本化。本人は受け取らない運用
・電話は留守電。固定メッセージで転送案内
・SNSや個人アカウントでの連絡要請は無反応。スクショ保存のみ

留守電メッセージ例
「ご連絡ありがとうございます。退職手続きは〇〇退職代行が窓口です。お手数ですが、同窓口にご連絡ください」

・非弁行為にあたる交渉や法的助言は弁護士のみが担当
・労働組合運営の代行は団体交渉権を背景に対応可能。一般業者は意思伝達と事務連絡が中心

よくある質問（FAQ）

退職代行に頼めば、自動的に離職票は届くのか

会社の手続きが前提。代行は催促や住所連絡を代わりに行う。自動ではないが、実務は問題なく回るのが通常。

離職票が二週間経っても届かない

時系列と記録を整え、期限付きの書面催促。返信がなければ、内容証明や弁護士対応の代行に切替。

離職理由の記載に納得できない

事実関係の資料を整理。ハローワークでの確認や、弁護士に相談。感情的なやり取りは避ける。

家族の住所で受け取れるか

可。送付先として文面に明記。転送や再送の手間を避ける。

再発行はできるか

可能。会社またはハローワークで手順確認。再発行でも待ち時間が生じるため、まずは初回の確実な受領を優先。

退職代行を使ったことが離職票に記載されるか

記載されない。離職票は事実情報と離職理由の記載が中心。

即日退職でも離職票は発行されるか

退職日が確定すれば発行される。給与締めやデータ確定の関係で発送は数日後になるのが一般的。

【体験談】離職票もきちんと届いた三つのケース

ケース1｜20代・販売職・正社員

店長の引き止めが厳しく、退職の話が進まない毎日。思い切って退職代行に相談し、その日の夜に退職届と送付状を作成しました。文面には退職日と連絡窓口の一本化を明記。二週間後、人事から簡易書留で離職票と源泉徴収票が到着しました。ハローワークでの手続きも一度で完了し、「ようやく肩の荷が下りた」と心が軽くなったそうです。

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ケース2｜30代・工場夜勤・契約社員

夜勤のため人事と連絡が合わず、話がすれ違うばかり。退職代行が間に入り、メールと郵送で進捗を管理。期限を区切って催促してくれました。住所の表記ゆれも修正され、三週目にようやく離職票が到着。必要書類が一式そろっていたため、失業保険の申請はスムーズに進みました。書類を揃えるサポートのありがたさを実感したケースです。

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ケース3｜40代・介護・正社員

人手不足を理由に書類の発行が後回しにされ、催促しても音沙汰なし。やむなく弁護士連携の退職代行へ切り替えました。内容証明で通知した結果、一週間以内に離職票が発送され、さらに退職証明書も追加で取得できました。現場と直接感情的にぶつかることなく、書面で静かに前進できたのが安心につながったといいます。

失敗を防ぐチェックリストとNG行動

チェックリスト
・送付先の住所、氏名、電話番号を最新化
・退職届、送付状、同封リストの三点セットを整備
・請求は書面とメールの両建て。期限と送付方法を明記
・追跡番号、封筒の写し、やり取りのスクショを保存
・離職理由の整合性を確認。疑問点は早めに相談

・電話だけでお願いし、記録を残さない
・SNSのDMで私的に連絡
・宛先不備や旧住所のまま発送
・感情的な要求や断定的な表現。相手の反発を招く

まとめ｜離職票も安心して受け取れる退職代行を選ぼう

結論
離職票は退職代行を使っても原則受け取れる。届かないときの主因は未手続き、住所齟齬、意図的遅延。書面主導と証跡化、期限設定で前に進む。離職票サポートの運用が整った代行を選べば、不安は大きく減る。