はじめに
退職代行を使う人は弱いのか、ずるいのか。そんな言葉に縛られて動けない読者が多い現実。けれど現場では、上司や人間関係、長時間残業、直電の怖さで限界を迎える人が増えている状況です。
僕は会社員時代にブラック職場で消耗し、社会保険給付金サポートを活用して失業保険を通常より長く受給。失業手当を受けながら開業届を出して個人事業主となり、再就職手当の約200万円を得た経験を持ちます。制度と実務を踏まえ、読者にとって安全な選び方と使い方を案内します。
- 退職代行を使う人の特徴とよくある理由
- 向いている人と向かない人の見分け方
- 弁護士、労働組合、一般の違いと選び方
- 利用の流れ、LINEや電話で最初に伝える要点
- よくあるトラブルと回避策、NG行動
- 年齢や職種が異なる体験談三例
おもちひろ、退職代行を使う人ってどんな人なんだろう？
ひろ僕やおもちみたいに、上司に直接電話するのが怖いとか、人間関係が限界で動けなくなった人だよ。逃げじゃなく、安全に抜けるための手段なんだ。
おもちなるほど…じゃあ僕も、使っていいラインを今日ちゃんと見極めてみるよ。
退職代行を使う人の特徴とよくある理由
背景で多いパターン
- 上司や同僚との人間関係が悪化。叱責、圧の強い指導、無視や陰口が日常
- パワハラ、セクハラ、モラハラなどの恐怖。録音やスクショを残すだけで精一杯
- 長時間残業やシフト過密。夜勤や早朝勤務で連絡のタイミングが合わない
- 引き止めが強い職場文化。退職の話を出すと面談が連続し、精神的に消耗
- 心身の不調。通院中で電話や出社が難しい
- 契約や就業規則の読み解きが苦手。退職届の出し方や有給の伝え方が分からない
心理面の共通項
- 責任感が強く、相手を気にし過ぎて言い出せない
- 電話が怖い、直電が来ると手が震える
- 話し合いを再現する自信がない。言葉が詰まりやすい
職種や働き方の傾向
- シフト制や交代勤務。夜間や早朝の対応が多い現場
- 対面接客でクレーム対応が多く、心が摩耗
- 小規模事業所や家族経営で、退職の手続きが属人的
- 退職代行は万能ではないが、意思の伝達と連絡窓口の一本化で負担を大きく減らせる
- 交渉の可否は運営主体で異なるため、選び方がすべての土台
退職代行が向いている人／向かない人【セルフチェック3分】
向いている人
- 上司と話すだけで強いストレスが出る
- 即日で出社を止めたい事情がある
- 有給や未払いの話題を自分から切り出すのが難しい
- 直電や個人LINEを止めたい。代行経由に統一したい
- 貸与物や私物の整理を落ち着いて進めたい
慎重に進めたい人（弁護士や労働組合を推奨）
- 損害賠償や契約違反が争点になり得る
- 秘密保持や競業避止などの条項に触れる恐れ
- 未払い賃金や残業代など、法的論点で交渉が必要
セルフチェック（○×で回答し、○の数を合計）
- 即日で出社を止めたい
- 上司からの直電が怖い
- 有給残数が分からない、伝え方も不安
- 貸与物が多く、返却手順を整えたい
- 未払い残業や給与の不安がある
- 就業規則や契約の条項が理解しづらい
- LINEや電話で短く要点だけ伝えたい
- 夜勤や交代勤務で連絡のタイミングが合わない
- ハラスメントの記録を残している
- 退職後の生活費が不安で後払いに関心がある
判定（○の合計数）
- 0〜3個 ：一般の退職代行でも対応可能。スピード重視
- 4〜6個 ：労働組合が向く。団体交渉で伝達力を補強
- 7〜10個 ：弁護士が安全。法的論点を含め窓口一本化
- 法律助言や示談交渉は弁護士のみの領域
- 団体交渉は労働組合の権限。一般業者は伝達中心
おすすめ退職代行サービス25選
退職代行サービスは数多くありますが、ここでは料金、交渉力、追加サポート（転職支援・給付金サポートなど）を総合的に比較し、特におすすめの28社を紹介します。ご自分の雇用形態や状況に合わせて選んでみてください。
退職代行モームリ
- 運営：民間企業＋労働組合提携
- 料金：正社員22,000円 / アルバイト12,000円
- 特徴：圧倒的なシェア率を誇る大手会社。YouTubeに実例動画を公開しており、どんなやり取りが行われるのかイメージしやすいです。弁護士監修で違法リスクを避けながら、団体交渉も視野に入る組合提携が強みです。
- 公式サイト
退職代行Jobs
- 運営：民間企業（労働組合と提携）
- 料金：27,000円前後
- 特徴：労働組合と提携しているため交渉が可能で、スピード退職にも強いです。後払いにも対応しているので、手元にお金がない方でも始めやすいです。顧問弁護士が監修しており違法リスクを回避しつつ、引越しや転職支援などのアフターフォローも充実しています。
- 公式サイト
退職代行OITOMA（オイトマ）
- 運営：労働組合
- 料金：24,000円（追加料金なし）
- 特徴：即日退職OKで、会社との交渉も可能です。返金保証制度があるので、失敗リスクを気にせず依頼できます。有給休暇や未払い残業代の問題も相談しやすいです。
- 公式サイト
弁護士法人みやび
- 運営：弁護士法人
- 料金：55,000円～
- 特徴：未払い給料や残業代の回収、損害賠償請求の対応など、法的に複雑なケースでも安心です。費用は高めですが、トラブルを100％回避したい場合や確実に権利を守りたい場合におすすめです。
- 公式サイト
退職代行ニコイチ
- 運営：民間企業
- 料金：27,000円
- 特徴：創業18年以上の老舗退職代行で、実績が非常に豊富です。後払い決済や転職支援などもあり、フォローが手厚いです。会社との交渉はできませんが、急ぎでトラブルが少なそうな人に合っています。
- 公式サイト
女性の退職代行＞
- 運営：労働組合（toNEXTユニオン）
- 料金：正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴：女性向けに特化した退職代行で、女性スタッフが丁寧に対応してくれます。職場でのセクハラやパワハラに苦しんでいる方にも安心して利用してほしいという姿勢が感じられます。
- 公式サイト
男の退職代行
- 運営：労働組合
- 料金：正社員25,800円 / パート18,800円
- 特徴：「男性専用」と銘打ち、男社会特有の人間関係や体育会系の理不尽な職場文化に苦しむ方の駆け込み寺として人気です。担当スタッフが男性寄りの目線で親身にサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行TORIKESHI（トリケシ）
- 運営：労働組合（日本労働産業ユニオン）
- 料金：25,000円
- 特徴：LINEだけで相談から退職完了までやり取りが完結します。深夜でも連絡できるので、忙しい方には助かります。有給消化の交渉や離職票の手続きも任せやすいです。
- 公式サイト
退職代行リーガルジャパン
- 運営：労働組合
- 料金：27,000円
- 特徴：転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
ABAYO
- 運営：民間企業
- 料金：正社員19,800円 / アルバイト11,000円
- 特徴：低価格と退職できなかった場合の全額返金保証が魅力。正社員、パート・アルバイト、派遣社員・契約社員で料金が異なり、転職支援も提供しています。
- 公式サイト
弁護士ビーノ
退職代行リーガルジャパン
- 運営：労働組合
- 料金：27,000円
- 特徴：転職支援や失業保険の申請代行まで幅広くサポートしています。会社への連絡をすべて代行してくれるので、まったく顔を合わせずに済む方も多いです。
- 公式サイト
弁護士法人ガイア
退職代行サービスのretry（リトライ）
- 運営：行政書士事務所
- 料金：アルバイト20,000円 / 正社員30,000円
- 特徴：交渉はできませんが、行政書士ならではの書類作成サポートが強みです。全額返金保証があるので「退職できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。
- 公式サイト
辞スル
- 運営：民間企業
- 料金：正社員22,000円 / アルバイト18,000円
- 特徴：低価格が魅力で、正社員とパート・アルバイトで料金が異なります。労働組合との連携や弁護士監修がついている点も安心です。
- 公式サイト
青山北町法律事務所
ほっとライン
退職代行ゼロユニオン
- 運営：労働組合
- 料金：正社員23,980円 / アルバイト18,700円
- 特徴：新卒社員の割引がある点が特徴です。退職が完了するまで追加料金はかからず、有休や残業代の交渉にも対応できます。書類送付などもサポートしてくれます。
- 公式サイト
退職代行プラスサービス
- 運営：民間企業
- 料金：正社員21,780円 / アルバイト16,280円
- 特徴：女性スタッフだけで運営されているため、女性が相談しやすいと評判です。交渉はできませんが、全額返金保証や転職サポートなどが手厚いです。
- 公式サイト
ヤメドキ
- 運営：民間企業
- 料金：24,000円
- 特徴：後払いシステムを特徴としています 。
- 公式サイト
フォーゲル綜合法律事務所
- 運営：弁護士
- 料金：33,000円～
- 特徴：有名弁護士が在籍しており、公務員やナイトワークでも対応可能です。会社側が損害賠償を請求してきても、法的にきちんと対処してくれます。
- 公式サイト
退職代行あおぞらユニオン
- 運営：労働組合（あおぞらユニオン）
- 料金：12,000円～（詳細は要問い合わせ）
- 特徴：弁護士や社労士の資格を持つメンバーが複数在籍し、有給休暇や傷病手当金の手続きなどに詳しいです。低料金で団体交渉権が得られる点も評価が高いです。
- 公式サイト
退職代行相談所（司法書士）
- 運営：司法書士・行政書士
- 料金：55,000円
- 特徴：140万円以下の未払い残業代などであれば代理請求できます。弁護士より費用が安めで、民間業者より強力な法的権限を持っています。
- 公式サイト
退職代行やめたらええねん
- 運営：民間企業（労組提携情報あり）
- 料金：アルバイト9,800円～ / 正社員22,000円～
- 特徴：アルバイトなら1万円未満という格安料金が魅力です。交渉は難しい場合がありますが、「リピート割」などユニークな制度を設けています。
- 公式サイト
退職代行SARABA
- 運営：労働組合（SARABAユニオン）
- 料金：24,000円
- 特徴：テレビや雑誌で紹介実績が多く、知名度が高いです。有給消化交渉や残業代の請求などもしっかり代行してくれます。追加料金が発生しない一律料金も魅力です。
- 公式サイト
辞めるんです
- 運営：民間企業（LENIS Entertainment）
- 料金：27,000円
- 特徴：業界初の「後払いプラン（審査なし）」を打ち出したサービスとして有名です。会社と交渉はできませんが、退職代行が成功したあとに支払う形なので、経済的に厳しい方にはありがたいでしょう。
- 公式サイト
退職代行EXIT
- 運営：民間企業
- 料金：20,000円（一律）
- 特徴：最安級の価格設定と、業界初期からの実績が魅力です。メディア露出も豊富で、多くの方に認知されています。交渉はできませんが、単純な退職意思の伝達で十分な方には向いています。
- 公式サイト
退職代行ガーディアン
- 運営：東京労働経済組合（労働組合）
- 料金：24,800円
- 特徴：団体交渉権があるため、会社が退職を拒否しても粘り強く交渉してくれます。24時間365日相談を受け付けており、早朝や深夜でも連絡しやすいので助かる方が多いです。
- 公式サイト
はじめての人向け 利用の流れとLINE／電話で伝える要点
基本の流れ
LINEや電話で最初に伝える五つの要点
- 退職意思と希望する退職日
- 有給残数の有無と取得希望
- 貸与物の一覧と返却方法の希望（郵送など）
- 今後の連絡は退職代行窓口へ限定する旨
- 書類送付先の住所、メール、電話番号
退職届テンプレ（自筆または印刷）
- 退職理由は一身上の都合で統一
- 退職日、提出日、氏名、押印、宛先を記載
- 送付は追跡付き郵送で控えを保存
| 項目 | やること | チェック |
|---|---|---|
| 証跡化 | 送受信ログ、既読、配達記録を保存 | スマホのスクショとPDF化 |
| 有給 | 残日数と取得希望を文面に明記 | 連続取得か分割かを指定 |
| 貸与物 | PC、スマホ、カード、鍵、制服をリスト化 | 返却物台帳を同梱 |
| 書類 | 離職票、源泉徴収票、雇用保険被保険者証 | 送付先を明確に |
| 決済 | 前払い、後払い、分割の条件確認 | 期日アラートを設定 |
- 会社の直電や個人LINEはすべて代行窓口へ案内。ショートメールで一言だけ残す運用が安全
- 内容証明は最終手段。必要時のみ検討
使う人が失敗しやすいトラブルと回避策
| トラブル | 原因 | 回避策 |
|---|---|---|
| 非弁行為の懸念 | 一般業者が交渉を示唆 | 交渉は弁護士か労働組合へ。範囲を事前確認 |
| 有給の伝達漏れ | 文面に記載なし | 取得日と日数を明記し、既読を保存 |
| 直電が止まらない | 窓口一本化の明記不足 | 代行を唯一の窓口と明記。着信制御を実施 |
| 貸与物の未返却 | リスト化不足 | 返却物台帳＋追跡番号で管理 |
| 未払いの放置 | 証拠不足 | 勤怠、明細、指示メールを保全し専門家へ |
- SNSでの感情的な投稿
- 口頭だけで約束して証跡を残さない
- 機密情報や顧客データの持ち出し
- 成功の鍵は証跡化。ログ、書面、追跡の三点セット
- 運営主体の違いを理解し、ケースに合わせて選ぶ
おもち直電が止まらないときって、どうすればいいんだろう…。
ひろまずは「今後の連絡は代行を通してください」って一文を必ず入れる。着信制御をかけて、ショートメールで代行の番号を案内すれば大半は止まるよ。
おもちなるほど…それなら電話の震えもだいぶ減りそうだ。
よくある質問（FAQ）
【体験談】三例（職種・年齢別）
事例A｜20代・販売職
上司からの強い叱責が続き、出勤前に動悸が止まらない状態になっていました。退職理由はあえて「人間関係」ではなく、適性と体制の不一致と中立的に表現。労働組合型の退職代行を選び、有給の取得希望を先に合意しました。返却物は台帳で管理し、追跡番号付きで返送。上司からの直電も「窓口一本化」の通知で停止されました。二週間後に退職が確定し、その後は事務職へ転身。精神的な安定を取り戻すことができました。
事例B｜30代・製造業（夜勤）
夜勤が中心の働き方で、上司との連絡時間も合わずすれ違いが続いていました。さらに睡眠障害で通院中という状況。後払い対応と24時間相談が可能な点を重視し、一般業者の退職代行を選択しました。LINEで短文テンプレを送付し、引き継ぎは工程表と点検連絡先を要約したメモで対応。給料日後に期日どおり決済を済ませ、静かに退職が成立しました。大きなトラブルなく職場を離れることができ、安心感につながりました。
事例C｜40代・介護職
慢性的な人手不足で連勤が続き、未払い残業への不安も重なり疲弊していました。家庭での介護もあり、退職理由は「家庭事情と健康面」と中立的に表現。未払い残業については弁護士と連携し、退職代行とは別ルートで請求手続きを進めました。引き継ぎは申し送りノートの保管場所と緊急連絡網を簡潔にまとめ、内容証明で再通知。最終的に和解金なしで退職が成立し、日勤中心の事業所へ移籍。家庭と両立できる働き方にシフトできました。
まとめ｜結論は選び方と準備で結果が変わる
退職代行を使う人の多くは、責任感が強くて言い出せない人。逃げではなく、健康と生活を守るための合理的な選択。向き不向きをセルフチェックで確認し、弁護士、労働組合、一般のいずれかを適切に選ぶ。窓口一本化、証跡化、有給と貸与物の整理で、失敗は大きく減らせる。
- 使う人の共通点は過度なストレスと連絡負荷
- セルフチェックでタイプ選定。高リスクは弁護士が安全
- 利用の流れは相談、申込み、連絡、書類、返却、で完了
- LINEは五つの要点だけ。退職届は一身上の都合で十分
- 有給、貸与物、未払いは文面と台帳で管理
- 非弁行為を避け、交渉は権限のある主体へ
- 後払いは条件を明確化。期日アラートで延滞防止
- 個人を特定する誹謗中傷は厳禁
- 機密やデータの持ち出しはしない
- 法律助言は弁護士のみ。疑問点は早めに専門家へ
おもちセルフチェックの結果、僕は七つだった。弁護士型で行くのが安全って出たよ。
ひろそれで正解だ。まずは無料相談、次にLINEで五点を送信。あとは台帳と追跡番号をそろえれば盤石だ。
おもち未来がちょっと軽くなったよ。もう既読が怖くない。
- 内部回遊はおすすめ退職代行、弁護士対応の比較、後払い対応まとめ、始め方ガイドへ
- 読了後はそのままチェックリストとテンプレを使って準備に着手
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